[概況]
5日午後の外国為替市場は、軒並み円安での推移が継続している。米ドル円は、じりじりと上昇しており一時107.165円まで、他方、クロス円通貨ペアではユーロ円が同様の値動きとなり一時131.420円まで、それぞれ上昇する展開となっている。
この値動きについて一部の市場関係者からは、昨日のNY市場では米中貿易戦争への思惑をから株式市場が波乱の展開となった。中国側は106品目にわたる米製品に対する関税の計画を発表したことで、投資家のリスク回避姿勢が強まり、円が買われる場面があった。しかし、米中双方から話し合いの姿勢が示されたことで、市場の下落に歯止めがかかったようだ。
本日は、その流れが継続しており円を売る取引が優勢になっていると言った声が聞かれている。この後の時間については、21:30に米新規失業保険申請件数(予想:22.5万件 前回:21.5万件)などの発表が控えている。
明日は、3月米雇用統計を控えているだけに発表内容が予想を上回る事となった場合には、期待感から米ドルが更に上昇する可能性もありそうか。
[提供:カネツFX証券株式会社]
