米国株式が下落を受け、売りが先行

【寄り付き概況】

9日の日経平均株価は前週末比33円19銭安の2万1534円33銭で寄り付いた。
東証株価指数(TOPIX)は、3.02ポイント安の1716.28で始まった。
米中貿易摩擦の激化懸念を背景に前週末の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。ドル安・円高も重しとなり、続落歩調となっている。
 
前週末6日のNYダウ、ナスダック総合指数ともに4日ぶりに大幅反落した。トランプ米大統領が5日、中国からの輸入品に対し1000億ドル(約10兆7000億円)規模の新たな追加関税を課すことを表明した。
再び米中の貿易摩擦が激化することが警戒され、リスク回避の売りが優勢となった。米3月雇用統計は、非農業分野の雇用者数が市場予想平均に届かなかった。
 
ただ、トランプ米大統領は8日、中国の知的財産侵害に対する制裁関税をめぐり「知財で取引は成立するだろう」とツイッターに投稿し、交渉での紛争解決に意欲を表したと伝えられたことで、下値は限定されている。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、8業種前後が高く値上がり上位に水産、電力ガス、食料品など。値下がりで目立つのは石油、鉄鋼、海運など。
 
個別では、新日鉄住、JFEなど鉄鋼株の一角や、JXTG、三菱商、商船三井が軟調。ソフトバンクGが小安く、任天堂は続落。トヨタ、ブリヂストン、ファナック、コマツ、東エレクは値を下げている。
半面、キヤノン、日本電産、SUMCOは小高い。マネックスGが大きく値を上げ、三菱UFJが底堅く、MS&ADはしっかり。資生堂、7&iHD、JTも上昇している。
 
225先物は、クレディ・アムロ・UBS・GS・SBI・モルスタが買い越し。
みずほ・野村・ドイツ・JP・ソジェンが売り越し。
TOPIX先物はソジェン・メリル・モルスタ・UBSが買い越し。
みずほ・GS・ドイツ・野村が売り越し。
 
外資系等は、雪印メグ(2270)、ヨコレイ(2874)、Klab(3656)、日製鋼(5631)、エムスリー(2413)、日光電(6949)、サカタ(1377)に注目。
 
テクニカル的には、ミライト(1417)、三住建設(1821)、大豊建(1822)、メンバーズ(2130)、コシダカ(2157)、あみやき(2753)、グンゼ(3002)、薬王堂(3385)、ガンホー(3765)、モバファク(3912)、タカラバイオ(4974)、EG(6050)、日光電(6849)、小野測器(6858)、日MDM(7600)、ヤマハ(7951)、オークワ(8217)、ケーズ(8282)、SBI(8473)、ワイヤレス(9419)、DTS(9682)、日管財(9728)が動兆。

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