週明けのNY株式市場は反発。
NYダウは46ドル高の23979ドル。
一時400ドル超上昇した場面もあったが引けにかけて伸び悩み。
背景はニューヨーク・タイムズの報道。
「FBIが9日にトランプ大統領の顧問弁護士の事務所を捜査した」と報じたことから売り優勢。
尻すぼみとなった。
「前週末に500ドル以上も下げたのが行き過ぎ。
雇用統計や米中貿易摩擦への過剰反応からの巻き戻し」という解釈も聞かれた。
中国が米国への対抗措置として人民元の切り下げを検討しているとの報道も懸念。
結局、自律反発したものの懸念材料を打ち消す材料は登場しなかった格好だ。
個別ではがん治療薬関連のメルク、アップル、インテル、GSなどが上昇。
ホーム・デポやギャップが下落。
債券市場はもみ合いで10年国債利回りは2.784%。
シリア情勢の悪化から原油先物価格は上昇。
ドル円は106円台後半での推移。
「中国の習近平国家主席の演説を10日に控え米国に対する発言を見極めたいとの雰囲気」との見方だ。
月曜の日経平均は後場に雰囲気が変わって上昇加速。
NYの大幅安にもかかわらずプラスをキープした前場からの流れが良かったのだろう。
110円高と3ケタ上昇となった。
「個別はともかく指数は下げづらく上げやすい局面に入っている印象」という声が聞こえる。
2月2日以来下向いていた25日線(21406円)は200日線(21376円)に接近。
下回ってデッドクロス寸前にようやく上向いた。
約2ヶ月ぶりの上向きとなることは好感されよう。
上限が21159円の勝手雲は4月17日に白くねじている。
高値は170円高の21737円だったがボリンジャーのプラス1σ(21720円)で跳ね返された格好。
「新高値銘柄108に対し新安値銘柄111。売られる銘柄が多い」という指摘もある。
内閣府が発表した3月の景気ウオッチャー調査。
街角の景気実感を示す現状判断指数(季節調整済み)は48.9。
前月比0.3ポイント上昇。
上昇は4カ月ぶりだ。
25日線からは1.3%のプラスかい離。
200日線からは1.4%のプラスかい離。
騰落レシオ¥は104.08%と3ケタ。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.627%。
買い方▲9.273%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲18.31%。
2017年6月22日の▲19.47%に近づいており新興市場の売り方は苦しそう。
買い方は▲12.08%だ。
空売り比率は40.4%と2日連続の40%超。
日経平均採用銘柄 のEPSは1700.26円。
2月期企業の決算発表が奏功したのか3月13日の1705.60円に迫ってきた。
PERは12.75倍だ。
シカゴ225先物終値は大証日中比135円安の21595円。
高値は21800円まであったからNYの引け際の失速は残念。
その後GLOBEXは21625円での取引からスタート。
気学では昨日は「前週末の足取りに逆行」でその通りの値動きだった。
今日は「変化を起こす重要日。後場の波動を注視せよ」。
今年7勝6敗の火曜日。
3月27日が551円高。
2月6日が1071円安。
1月23日の高値は24129円で今年のザラバ高値だった。
このところ9日連続のクジラ幕。
連続陽線でクジラ幕脱却に期待したいところだ。
(兜町カタリスト櫻井)
