【寄り付き概況】
10日の東京株式市場は売り先行、日経平均株価は前日比78円59銭安の2万1599円67銭で寄り付いた。
前日の米国株市場ではNYダウが反発したものの終盤急速に伸び悩み、前々日の570ドル強の下げを取り戻すには遠く及ばない小幅上昇にとどまった。米中貿易摩擦への懸念がくすぶるほか、FBIがトランプ米大統領の顧問弁護士の事務所などを捜査したとの報道が買い方の気勢を削いでいる。東京株式市場でもこの流れを引き継ぐ格好となっている。
また、外国為替市場では1ドル=106円台後半の推移と円高方向に振れており、これが輸出セクターを中心に上値を押さえる要因となっている。
一方、ここにきて内需株には好調なものが多く、全体相場を下支えする可能性もあり、下げ一巡後の動きが注目される。
寄り付き時点で業種別では33業種中、値上がりはガラス土石、ゴム製品、その他製品の3業種。値下がりで目立つのは保険、食料品、石油、空運、銀行など。
個別では、ファナック、安川電、SMC、三菱UFJが売られ、三井住友、ファーストリテも安く、7&iHD、イオンが下げ、高島屋は急落している。資生堂、花王も売りに押されている。
半面、任天堂の買いが厚く、ソフトバンクGは小幅高。キーエンス、トヨタ、ブリヂストン、ソニーは高く、日本電産、コーセー、ファンケルが値上がりし、ポーラオルHDは大幅高となっている。
225先物は、メリル・ソジェン・ドイツ・パリバ・クレディ・アムロが買い越し。
SBI・UBS・JP・バークレイズ・みずほ・日興・モルスタが売り越し。
TOPIX先物は日興・シティ・クレディ・野村・GSが買い越し。
みずほ・ソジェン・三菱・JPが売り越し。
テクニカル的には、ホクト(1379)、日揮(1963)、L&M(2170)、アサヒ(2502)、ソースネク(4344)、ツムラ(4540)、中国塗(4617)、平河ヒュー(5821)、文化シャタ(5930)、コジマ(7513)、東邦銀(8386)、アコム(8572)、三井不(8801)、住友不(8830)、北陸電(9505)、ダイセキ(9793)が動兆。
