[概況]
東京時間に中国の習金平主席が米中貿易摩擦に関し、対話が問題解決の方法と発言した事を捉えて為替市場はリスク回避後退の円売りが優勢となり、一気にドルは107円台、ユーロも132円台に乗せる上昇となった。
更に欧州市場でオーストリア中銀総裁が「利上げについて語るのは時期尚早だが、最初の段階で預金金利を引き上げるのは問題ないだろう」と発言した事が伝わるとユーロは一段高となった。
一方ドルは揉み合いが続き、NY市場で発表された3月生産者物価指数が予想を上回るとドルは小幅上昇し、NY株式市場が大幅続伸で始まると序盤過ぎにドル(107.410円)やユーロ(132.635円)は当日高値まで上昇した。
其の後も高値圏で推移し、最後ドルは前日比+43.5銭高の107.205円と107円台に乗せて引け、ユーロ(+94.5銭)やポンド(+1.15円)、豪ドル(+1.005円)、カナダドル(+1.00円)、NZドル(+94銭)など、主要通貨は大幅高で引けた。
軍事でも経済でも勝てないと見ると対話を求めるというのが、中国や北朝鮮の常套手段で時間稼ぎに過ぎないと見られるが、これで目先のドルがどこまで上値を伸ばす事が出来るかに注目したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
