[概況]
11日の東京外国為替市場は、トルコリア円がシリア情勢の悪化を受け、軟調に推移した。
昨日、化学兵器を使用した疑いのあるシリアに対し、トランプ米大統領が軍事行動の実施を示唆。
このことが、隣国であるトルコの地政学リスクを高め、トルコリラ円下落のきっかけとなった。
トルコリラ円の値動きを見ていくと、東京時間中盤までは下げ渋る動きだったが、終盤に差し掛かると、それまで踏みとどまっていた26.00円を下抜けてしまう。
そして、欧州時間に入ると売り圧力はさらに強まり、一時25.72円まで下落して昨日の安値を更新した。
この後のトルコリラ円は、引き続きシリア情勢が焦眉の問題となりそうだ。
仮に米軍による軍事行動が開始されるようであれば、トルコリラ円はさらに下げ幅を拡大させる可能性が高く、3/23の安値である25.25円までの下落も想定しておきたい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
