[概況]
NY市場で発表された米3月消費者物価指数は予想を下回ってドルはそれまでの安値を下抜き、其の後一旦は戻したもののNY株式市場が反落して始まると序盤に当日安値106.635円まで値下がりした。
其の後は揉み合いとなり、終盤に公表されたFOMC議事録で、「見通しは利上げを正当化」「この先数か月でインフレは上昇。インフレが2%に達する可能性が高まった」などと強気の見通しが示された事を受けてドルは107円を回復する上昇となった。
しかし戻りを売られて107円を割り込み、最後は前日比-40.0銭の106.805円と106円台に落ちて引けた。米ロ軍事対立によるリスク回避の円買いにドル以外の主要通貨も売られたが、対ロシア制裁の可能性に原油や金などの資源価格が上昇した事から南アランドは小幅高となった。
米中経済摩擦が後退したと思ったら、今度は米ロ軍事対立とリスク回避の後退と再開が続き、為替市場はしばらく揉み合い継続と見るのが妥当ではないか。
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