続落スタート、シリア情勢を巡る地政学リスクを意識

【寄り付き概況】

12日の日経平均株価は、前日比29円23銭安の2万1657円87銭と続落してスタート。
前日の米国株式市場ではシリアをめぐる軍事的緊張を嫌気してNYダウが200ドルを超える下げとなった。為替も円高方向に振れるなか、東京株式市場でも地政学リスクが意識されているが、最近は米国株との連動性が薄れており、売り圧力は限定的となっている。
 
東京外国為替市場は午前9時2分時点で、1ドル=106円台の後半(11日終値は1ドル=107円00-01銭)で取引されている。
 
また、明日のオプションSQを前に目先買い手控え感も拭えない。原油市況が急上昇しており、企業業績に対するコスト上昇懸念も全体相場にとってネガティブに働く。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、16業種が高い。値上がり上位に鉱業、電力ガス、その他製品、石油、食料品など。値下がりで目立つのはゴム製品、ガラス土石、非鉄など。
 
個別では、ソフトバンクG、NTT、ファナック、キヤノンが売られた。トヨタ、ホンダが値を下げ、楽天が反落。小野薬が3日続落し、横浜ゴム、東洋ゴムがさえない。大阪チタ、東邦チタは安い。

半面、良品計画、ファーストリテ、イオンは買われ、任天堂は小反発。資生堂、コーセーは値を上げ、三井住友は小幅高。石油資源、海洋掘削がしっかりで、静岡ガス、東北電が堅調となっている。

外資系等は、HIS(9603)、電通(4324)、ビックカメラ(3048)、大塚HD(4578)、トリケミ(4369)、KDDI(9433)に注目。
 
225先物は、GS・アムロ・メリル・パリバ・SBIが買い越し。ソジェン・モルスタ・シティ・ドイツが売り越し。TOPIX先物は大和・ソジェン・日興・みずほが買い越し。ドイツ・パリバ・アムロ・UBSが売り越し。
 
テクニカル的には、世紀東急(1898)、ビックカメラ(3048)、USMH(3222)、インフォテリア(3853)、ザ・パック(3950)、東和薬品(4553)、CKサンエツ(5757)、太陽誘電(6976)、大同メタ(7245)、エコス(7520)、丸三(8613)、レオパレス(8848)、サカイ(9039)が動兆。

 

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