[概況]
欧州時間にトランプ大統領が「シリア攻撃がいつ行われるかは決して言わない」とツィートした事でリスク回避の動きが後退して為替市場は円売り優勢となり、ドルは107円台に乗せ、其の後ユーロは当日高値132.320円まで上昇した。
しかしECB議事録では「インフレが持続的との証拠は不十分」とされ、「3月に世界経済のリスクは下方に傾いた」などと、景気やインフレに慎重な表現が多かった為にユーロは売られた。
一方ドルは対ユーロで買われて対円でも上昇し、NY市場で発表された新規失業保険申請件数は予想より若干増えたものの、前回よりは減少した為にドルは買われ、NY株式市場が大幅反発で始まると序盤に当日高値107.435円まで上昇した。
しかし107円半ばは超えられず、戻りを売られると中盤には107.090円まで上げ幅を削られた。其の後はNYダウの上昇にドルも買われ、最後は前日比+53.5銭高の107.340円と107円を回復し、ドル高に連れて他の主要通貨も上昇した。
シリア攻撃は実施されなかったが、大統領は止めるとも言っておらずドルは107円後半に乗せる事は出来なかった。まだしばらくドルは揉み合いではないか。
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