353円安、大幅続落。米国株急落を受けて2万3000円台割れ

【寄り付き概況】

5日寄り付きの日経平均株価は、前営業日比353円37銭安の2万え2921円16銭と、2万3000円台を割り込んで始まった。取引時間中としては昨年の大納会(2017年12月29日)以来。
東証株価指数(TOPIX)は、26.64ポイント安の1837.56で始まった。
 
前週末の米長期金の上昇と米国株安を受け、投資家心理が悪化。売り優勢となっている。
前週末2日のNYダウ、ナスダック総合指数ともに大幅に下落した。
米1月の雇用統計で、非農業分野の雇用者数が市場予想平均を上回った。好調な雇用情勢を受け、米10年物国債の金利が一時2.85%まで上昇、利上げのペースが早まるとの警戒感が台頭し、株式への売り圧力が強まった。
 
東京株式市場でも主力株中心に広範囲にキャッシュポジションを高める動きが顕在化、日経平均は今年初めて2万3000円大台を大きく割り込む展開となっている。
ただ、外国為替市場では1ドル=110円台まで円安方向に戻していることで、これが下支え効果となるほか、後場寄りに日銀のETF買いなども見込まれることもあって、売り一巡後は押し目を拾う動きが出る可能性もある。
 
寄り付き時点で業種別では33業種ほぼ全面安で、値下がりで特に目立つのは鉱業、その他金融、石油、非鉄、機械など。
 
個別では、三菱UFJ、三井住友の銀行株や、野村、第一生命、オリックスが値を下げている。ソフトバンクG、ファーストリテが大幅に続落し、JT、JXTG、国際帝石、住友鉱、三井物、郵船は売られている。トヨタ、東エレク、ファナックが軟調で、日立造、任天堂も下落している。
半面、ソニーが買われ、ホンダは続伸。JAL、ハウス食G、塩野義は買われている。

外資系等は、コーセー(4922)、宇部興(4208)、TIS(3626)、東ソー(4042)、三井化(4183)、太陽(4626)、りらいあ(4708)、三菱電(6503)、ソニー(7268)、デンソー(6902)、ローム(6963)、アイシン(7259)、忠(8001)、ハウス食(2810)、日東電(6938)、大塚商会(4768)、東邦ガス(9533)、寿スピ(2222)、ヤマダ電(9831)、EG(6050)、ココカラ(3098)、京セラ(6971)に注目。
 
225先物はJP・SBI・野村・UBS・パリバが買い越し。
モルスタ・ソジェン・GS・みずほ・クレディ・シティ・メリルが売り越し。
TOPIX先物は三菱・日興・みずほ・ソジェン・ドイツが買い越し。
GS・モルスタ・メリル・JP・パリバが売り越し。
 
テクニカル的には、エムスリー(2413)、ブロンコ(3091)、日本調剤(3341)、ツルハ(3391)、ファインデ(3649)、ポール(3657)、豆蔵(3756)、ガンホー(3765)、アイカ工(4206)、トリケミ(4369)、花王(4452)、ダイト(4577)、大正薬(4581)、大塚商会(4768)、コーセー(4922)、シーズ(4924)、黒崎播磨(5352)、神戸鋼(5406)、愛知鋼(5482)、Jマテ(6055)、日進工具(6157)、オイレス工(6282)、三菱電(6503)、東亜DKK(6848)、ケーヒン(7251)、愛三工(7283)、松田産(7456)、ネットワン(7518)、ドンキ(7532)、クボテック(7709)、日バルカー(7995)、物産(8031)、キング(8118)、東邦(8129)、松屋(8237)、地銀セクター、日立物(9086)、東陽倉庫(9306)、ケイヒン(9312)、カドカワ(9468)、メタウォータ─(9551)、NSW(9739)、ニチイ学館(9792)、イエロハ(9882)、スズケン(9987)が動兆。
 

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