6日前場の日経平均株価は前日比1194円21銭安の2万1487円87銭、東証株価指数(TOPIX)は90.98ポイント安の1732.76と、ともに米国株の暴落を受け、全面安となった。取引時間中での2万1500円割れは17年10月20日(安値2万1363円10銭)以来3カ月半ぶり。
取引開始前から大量の売りが集まる一方、買いは極端に少なく、午前9時10分ごろまで値が付かない銘柄が続出した。
日経平均株価は寄り付きから数分後、節目と意識された2万2000円をあっさり下回った。その後も売りは途切れず、下げ幅は一時1278円に拡大した。
前日の米ダウ工業株30種平均が金利上昇懸念を背景に1175ドル安と過去最大の下げ幅を記録。東京市場でも売りが殺到し、「規模や業種、業績によらず値下がりした」という。
為替が1ドル=108円台の円高・ドル安に動いたほか、アジア主要市場でも株価が下落するなど投資環境の悪化が著しい。このため、市場では「6日も午後に下げ幅がさらに拡大する可能性がある」と警戒感が広がっている
東証1部の出来高は15億1365万株、売買代金は2兆5668億円。騰落銘柄数は値上がり14銘柄、値下がり2048銘柄、変わらず3銘柄。
東証業種別株価指数は全33業種が値下がりした。
個別では、三菱UFJ、三井住友が大量の売りに押され、野村、第一生命も下落した。任天堂、ソニー、ファーストリテ、ソフトバンクGは安く、日本郵政、武田、花王も値下がりした。トヨタ、日産自が下げ、ファナック、キーエンス、SMC、JXTG、三井物が売られた。
一方、三菱自、マルハニチロは値上がりした。
東証2部指数は前日比427.05ポイント安の7081.13ポイントと3日続落。値上がり銘柄数5に対し、値下がり銘柄数が510と、全面安商状となった。
個別では、CKサンエツ、ぷらっとホーム、大和がストップ安。森組、日本和装ホールディングス、ウイルプラスホールディングス、富士通コンポーネント、ASTIは一時ストップ安と急落した。
技研ホールディングス、工藤建設、FUJIKOH、フュートレックなど28銘柄は昨年来安値を更新。エンビプロ・ホールディングス、アグレ都市デザイン、省電舎ホールディングス、大和自動車交通が売られた。
一方、京葉瓦斯が昨年来高値を更新。大水、カワサキ、伊勢化学工業、ジェコーが上昇した。
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