3連休明けのNYダウが7日ぶりの反落。
ウォルマートの大幅安が重石との解釈だ。
「経済情勢や企業業績の基本的な枠組みは変わっていない。
しかしウォルマートは明らかに市場に恐怖感をもたらした」と言う声が聞こえる。
もっともアマゾンや半導体株の上昇が支えとなりNASDAQは横ばい。
NYダウが6日続伸し1週間で4.25%(16年11月以来、NASDAQは11年11月以来)の上昇。
その反動の3連休明けと考えたほうが良いかも知れない。
債券利回りは上昇。
10年国債利回りは2.88%レベル。
先週の2.944%は4年ぶりの高水準だった。
因みに2年債が2.223%。
5年債が2.689%と2010年4月以来の高水準となった。
債券利回りの上昇を背景にドルは上昇。
ドル円は107円台での推移。
「今夜のFOMC議事要旨公表がポイント。
そして24日のバークシャー・ハサウェイの決算発表も注目」という声がある。
「3日続伸までのリズム」だった日経平均株価。
月曜の引け間際の上昇など忘れた格好で「前日までの3連騰で1000円近く上げた反動」という解釈ばかりだった。
下落幅は一時318円まで拡大した。
ただ東証1部の騰落銘柄数は値上がり1027銘柄。
値下がり949銘柄と印象は「買い優勢」。
新高値銘柄数は64(前日60)。
新安値銘柄数は4(前日1)だった。
新興指数も後場にプラス転換。
「ジャスダック平均は25日線(4109ポイント)が射程圏内に入ってきた」との声も聞こえる。
「押し目買いには動くが戻ったところは買いたくないという買い方心理。
新興市場はプラスなのだから、攻撃的な資金は健在」という解釈だ。
25日線(22808円)からの乖離はマイナス3.9%。
200日線(21067円)からはプラス4.0%。
ただ25日線と75日線は今日デットクロスする予定。
昨年8月21日以来だ(10月3日にゴールデンクロスした)。
26週線(21988円)がなんとか奪還できそうな水準で週足はまだ陽線。
騰落レシオは87.04と低下。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲16.729%(前日▲16.906%)。
買い方▲6.418%(前日▲6.246%)と意外と買い方は劣勢ではない。
裁定買い残の1兆7398億円(前週比4619億円減)が効いているような気がする。
2月16日現在の信用買い残は前週比542億円減の3兆3255億円。
信用売り残は427億円増の8147億円。
9月安値期日を控えた割には売り残は増加している。
空売り比率は44.4%と18日連続の40%超え。
日経VIは23.84。
日経平均のEPSは1677.51円(前日1680.52円)でPERは13.07倍。
シカゴ225先物終値は大証日中比75円安の21855円。
NY株式は下落したが債券利回りの上昇によるドル円の107円台が支えてくれた格好だ。
勝手雲の下限は22238円。
明日は22077円と近づいてくる。
ボリンジャーのマイナス1σ21788円がサポートになろうか。
3月メジャーSQに向けた戦いと想定すれば2月SQ値21190円は下限。
12月メジャーSQ値22590円というのが買い方の目標だろう。
銘柄をタテに追うのかヨコに追うのかという課題は今回も問われた気がする。
多くの投資家さんはヨコに追うのが好きだ。
デイトレなどと言われ、蝶のように華麗に銘柄の間を舞う。
しかし、それで残るものは意外と少ないような気がする。
一方で、暴落急落時に追いかけていた銘柄を拾う作業も結構お気に入りのようだ。
これがタテに追うのだが、その後に持ち続けることで、飽きることも多い。
焦れて飽きて売った後にあるのが果実があるというのも経験則。
それでも、動いていないと面白くないので、タテ投資家突然ヨコ投資家になる。
青い鳥を持っているのに青い鳥に気が付かないというのは、グリムが指摘してきたこと。
「青い鳥はどこにいるの、青い鳥さえつかまえられたら幸福になれるのに」
しかしこんなチルチルミチルになってはいけない。
青い鳥の教訓。
チルチルが前から飼っていた鳥は青くもなんともない一羽の鳩。
でもふしぎなことに、その鳩をよく見ると青い鳥探しの旅に出る前よりずっと青くなっている。
チルチルはずいぶん遠くまで青い鳥を探しに旅をした。
しかし、それはごく身近にいた。
チルチルとミチルの教訓。
「幸福とは気がつかないだけでごく身の回りに潜んでいるもの」。
保有銘柄をそういう目で見ることも必要。
そして、一度売却した銘柄をそういう目で見ることも必要だ。
NYダウは254ドル安の24964ドルと7日ぶりの反落。
NASDAQは5ポイント安の7234ポイントと続落。
S&P500は15ポイント安の2716ポイントと7日ぶりの反落。
ダウ輸送株指数は161ポイント安の10340ポイント。
3市場の売買高は84.8億株。
CME円建ては大証比75円安の21855円。
ドル建ては大証比60ポイント安の21870ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比100円安の21830円。
ドル円は107.27円。
10年国債利回りは2.893%。
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ツナグ(6551)・・・動兆。
ツナグ・ソリューションズに注目する。
同社はアルバイト・パートに特化した採用活動代行サービスが中核。
人手不足から飲食・小売り大手向けに採用支援が続伸。
セブイレブンン店舗への派遣サービス支援開始に期待。
業績は好調で2月14日に通期見通しを上方修正済。
背景は東北主要都市部でのマーケットに強みを持つスタープランニングの子会社化。
採用市場において当たり前のように利用される欠くことのできない存在「 インフラ」だ。
過重労働問題からのアウトソーシングニーズの高まりは追い風。
(兜町カタリスト櫻井)
