「循環」とは、ひとめぐりして、もとへ戻ることを繰り返すこと。
「輪廻転生」とは、一度亡くなった霊魂、この世に何度も生まれ変わってくること。
ニーチェが唱えた「永劫回帰」というのもある。
超人的な意思によってある瞬間とまったく同じ瞬間を次々に、永劫的に繰り返すことを確立するという思想。
言い換えれば「人の生は宇宙の円環運動と同じように永遠に繰り返す」とツァラトゥストラは語った。
もっとも「永劫回帰」は、今まで自分の生きてきた生をそっくりそのまま、また繰り返すことが無限に続くこと。
「宇宙は永遠に循環運動を繰り返すもの。
だから人間は今の一瞬一瞬を大切に生きるべきである」。
東洋の思想とはやや異なるが、まあ似たようなものだろう。
株式市場ではこのリズムの体得が一番重要だ。
囲碁の「劫」を考えると良いかも知れない。
そう考えると「投資の哲学」なるものに一歩近くなったような気がする。
宇宙が循環運動なら株価もおそらく循環運動。
そして株式相場は欲望を介した壮大な宇宙と言うことも可能になってこようか。
栃木県野木町。
ほとんど何もない場所で周囲は田畑。
しかし隣の茨城県古河市は足利幕府が古河公方をおいたほど由緒がある。
今でも町の一角には料亭街が健在だ。
そしてこれも隣の小山は徳川家康が関ヶ原に向かう前に評定を開いた所。
あのあたりは茨城と埼玉と群馬に千葉が加わったかつての交通の要衝みたいな場所。
もっとも今は静謐そのものだ。
ところが・・・。
先週金曜の明和證券の古河支店と小山支店の合同株式セミナー。
定員200の会場が満杯。
人が溢れるのを懸念し事前に受付を締め切ったという。
結局「何でも鑑定団」の収録みたいに投資家さんが押し寄せてきて満席状態。
日本全国あちこちにセミナーで行くが、あれほどの熱気に包まれつることは少ない。
多分日本で一番相場に燃えている場所かも知れない。
そして土曜日は東証アローズでの第3回東証REITファン。
こちらも1000名あまりの投資家さんがお見えになった。
たまたま土曜の日経朝刊に「REITにファンドの影」という記事が載っていたこともあり興味津々。
特に女性投資家が目立ったのが印象的だった。
平均分配金利回り4%台、NAV1倍割れ銘柄続出(株で言えばPBR1倍割れ)。
「割安」というキーサードが際立った1日だった。
加えて、更に利回りが高いインフラファンドへの人気の高まりを感じた1日だった。
「REIT各社が割安に放置された状態に危機感を持つなら、市場が活気を取り戻すきっかけ」。
日経朝刊の表現も応援団チックだった。
「1月相場が上昇した年は、2月に下落しても切り返す動き」と大和のレポート。
↓
今年の2月は月間の騰落も下落で終わる可能性。
(1月末の日経平均は23098.29円)。
ただし、過去の相場のパターンからは、足もとの株価の軟化は長引かない傾向。
1990年以降で日経平均が1月に上昇し、2月には下落した年はこれまで6回。
うち5回は3月に株価が切り返した。
残りの1回も4月には切り返した。
そして、いずれのケースでも、5月までには月末値が1月末の水準を上回る場面が見られた。
1月に株価が上昇した年は、特に年前半に勢い良く高値が切り上がる傾向が見られる。
(櫻井)。
