【寄り付き概況】
5日寄り付きの日経平均株価は、前営業日比133円83銭安の2万1047円81銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、11.23ポイント安の1697.11で始まった。
外国為替市場での円相場の上昇が投資意欲を圧迫し、
日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに続落歩調。世界景気の先行き悪化懸念も根強く、軟調な相場展開で始まった。
前週末の米国株市場ではNYダウが4日続落、トランプ米大統領による鉄鋼、アルミニウムへの輸入制限表明が引き続き全体相場に重荷になっている。
ただ、ハイテク株比率の高いナスダック指数は半導体関連などが買われ戻り足に転じるなど、押し目買いの動きも出ており、前週末に日経平均が急落した
東京市場でも下値は限定的となる可能性がある。
外国為替市場では1ドル=105円台半ばの推移で円高への警戒感は引き続き強い。イタリアの総選挙の結果が、日本時間昼ごろにも判明する見通しでこの結果にも左右されそうだ。
寄り付き時点で業種別では33業種中、ゴム製品、小売を除き安く、値下がりで目立つのは鉄鋼、海運、不動産、石油、非鉄など。
個別では、任天堂が安く、ソフトバンクG、トヨタ、ホンダが値を下げ、ソニー、ファナック、日本電産は売り物、京セラも下押している。三菱UFJ、三井住友が下落し、野村は甘い。新日鉄住、JFEや住友鉱はさえない。Vテクが反落している。
半面、ファーストリテが締まり、JTはしっかり。KDDI、NTTが切り返した。キーエンス、東エレクは底堅い。日産自が強含み。東京海上は値を上げている。
