淡々と

日経朝刊のスポーツ欄のコラム「スポートピア」。
今朝は女子プロゴルファーの不動裕里氏の「結果に一喜一憂しない」。
簡単なようで深い言葉が載っていた。
「ゴルフでは調子が良くても勝てない時上がるし、悪いのに勝てる時もある。
自分が納得できるショット、パットが打てれば大丈夫。
たとえ序盤戦でつまづいたとしても、まだ30試合以上残っている。
あきらめずにやっていればいずれチャンスは訪れる」。
ここから連想したのは今年の株式相場。
そして目に止まったのはコレ。
「シーズンが始まればオフにやってきたことをやるしかない。
開幕戦も10試合目も30試合目もやることは一緒。
一日一日頑張るだけ。
一喜一憂せず自分が出来ることを一生懸命やることが大切」。
もちろん株式市場にはオフがないので毎日勝負の世界。
しかし、株高で声高になることなく、株安でトーンが沈むことは無い方がいい。
つまり「淡々と」。
これがなかなか保てない。
平常心とかいうものの、相場の世界の平常心はなかなか身につかないもの。
もっとも、鉄のパッとだって少し遠ければ痺れるのだからどちらも難しい。
 
週明けのNYダウは336ドル高の24784ドルと5日ぶりの反発。
朝方は150ドルあまり下落。
その後上昇幅は一時400ドルを超えた場面もあった。
「カナダ、メキシコと公正な通商関係で合意できれば、2国に対し鉄鋼・アルミニウムの輸入制限で交渉の余地がある」。
このトランプ発言を好感したとの解釈だ。
貿易摩擦が激化するとの警戒感がやや後退。
「建機のキャタピラーなど前週まで売り込まれた銘柄中心に押し目買いが優勢になった」との見方。
キャタピラーとボーイングの銘柄でダウ平均を88ドル押し上げた。
貿易摩擦への懸念から、NYダウは4日で1171ドル下落。
2月は月間ベースで4.28%安で10カ月連続で上昇した連騰記録(1959年以来最長記録)は途絶えていた。
NASDAQは小幅に続伸。
アナリストが投資判断を引き上げた動画配信のネットフリックスが上場来高値を更新。
フェイスブックやアマゾンなど主力株も軒並み上昇した。
S&P500は全11業種が上昇。
VIX(恐怖)指数は大幅続落。
一時は17.94まで低下し節目の18を3日ぶりに割り込んだ。
ISM非製造業景況感指数は59.5と前月の59.9より0.4ポイント低下したが高水準。
10年国債利回りは一時2.9%台に乗せたが見えないフリ。
ドル円は106円台で推移。
 
「200日線割れは2日まで」
 
週明けは4日続落。
週末のNY株が下落ながら切り返していたことから「下値限定的」とう見方が強かった。
しかし切り返しもなく終始軟調展開。
市場から「ファンダメンタルズ要因というよりは需給要因」という声が聞こえる。
「この際、世界経済や為替の影響の少ないファンダメンタルズ中心に」という見方も出てきた。
週末までNYは4日続落、為替は105円台。
「また貿易戦争ならば相場のなかった内需系」となっても致し方ないのかも知れない。
2月14日安値(20950円)を割り込み、昨年9月8日以来の200日線(21154円)割れ。
「昨年9月に200日線を割れ込んだ時は2日だけ」という指摘に期待だろう。
ドイツ・イタリアの欧州西部戦線は通過。
雇用統計を控えたトランプ動向とアベノミクスの行方が気にかかることになる。
25日線からのかい離はマイナス4.7%。
騰落レシオは78.28%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.273%(前日▲15.399%)。
買い方▲9.958%(前日▲7.955%)と悪化。
空売り比率は46.8%(前日48.8%とバッケンレコード)と低下。
日経平均採用銘柄のEPSは1683円でPERは12.50倍。
週明けのNYダウは5日ぶりの大幅反発。
ドル円は106円台復活。
シカゴ225先物は大証日中比420円高の21410円。
高値は21465円だった。
啓蟄で「虫が這い出る日」。
気学は「突っ込み買いの日。逆に上寄り高きは見送れ」と微妙。
昨日の十字線でいったん底打ち反転気配。
さすがに日銀のETF買いは今月初めて途絶えそうな気配だ。
 
 
◇━━━ カタリスト ━━━◇
 
EG(6050)・・・動兆。
 
イーガーディアンに注目する。
同社は総合ネットセキュリティ事業が中核。
SNS投稿等の目視監視や運用支援と、ゲーム利用者の問い合わせ対応代行が主体。
ビットコイン本人認証が拡大。
業績は好調。
リバウンド期待。

(兜町カタリスト櫻井)

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