9日の東京株式市場は、買い優勢の展開が想定される。
続伸後、上値が重い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万1300円-2万1600円を想定する。
手掛かり材料難が続くなか、今晩に米雇用統計を控えているため、引けにかけては上値が重くなるかもしれないが、総じて強い動きが続くと予想する。
トランプ米大統領が、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限を命じる文書に署名。日本などの同盟国は関税免の余地が残されたものの、制限の対象国に含まれることになり、鉄鋼やアルミ関連の銘柄には重しとなる可能性もありそう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の前半(8日終値105円94-95銭)と円安方向に振れている。
シカゴ日経平均先物6月限の円建て清算値は、8日の大阪取引所終値比265円高の2万1465円だった。
【好材料銘柄】
■エコナックホールディングス <3521>
株主優待制度を新設。毎年3月末時点で500株以上を保有する株主を対象に、子会社が運営する温浴施設「テルマー湯」の優待券を保有株数に応じて1枚~4枚贈呈する。
■マイネット <3928>
グラニ社からスマートフォンゲーム「黒騎士と白の魔王」の配信権を取得。「黒騎士と白の魔王」は17年4月にリリースされ累計450万ダウンロードを超える大型タイトル。
■シンクロ・フード <3963>
3月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施。最低投資金額は現在の3分の1に低下する。
■鎌倉新書 <6184>
今期経常は42%増で4期連続最高益、前期配当を5期ぶり6円で復配。
■ナイガイ <8013>
前期最終を54%上方修正。
■ナ・デックス <7435>
5-1月期(3Q累計)経常は55%増益・通期計画を超過。
■テラ <2191>
がん免疫療法の効果を高める新規がん抗原ペプチドに係る特許がインドで成立。また、新たに開始する細胞加工の製造開発受託事業で新規がん抗原ペプチドを提供することを決定。
■フィル・カンパニー <3267>
東証本則市場への変更申請を実施。なお、市場変更時における公募増資および売出しは現時点で計画していない。
【主な経済指標・スケジュール】
9(金)
日銀金融政策決定会合の結果発表
黒田日銀総裁会見
1月家計調査(8:30)
2月マネーストック(8:50)
1月毎月勤労統計(9:00)
メジャーSQ
《決算発表》
イチーム、フルスピード、日駐、テンポスHD、サトウ食品、鳥貴族、モルフォ、ソフトウェアサー、フリービット、gumi、アイリッジ、ミライアル、日本スキー、イトクロ、日ビュホテル、サムコ、コーセル、ファースト住、カナモト
【海外】
米2月雇用統計(22:30)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
