33%増量

大発会前引けの日経平均は561円高の23326円06銭と大幅に反発。

 
 日経平均採用225銘柄のうち219銘柄が上昇し全面高。
取引時間中に23000円を上回るのは昨年11月9日以来ほぼ2カ月ぶり。
世界景気の拡大期待を背景に正月の米国やアジアの株式相場が上昇。
景気動向に敏感なセクターに買い物が入った。
特に指数寄与度の高い銘柄が指数を押し上げた格好。
ファーストリテ、ファナック、東京エレクトロンの3銘柄で日経平均を約130円押し上げている。

大発会で日経平均が上昇して始まるのは2年連続。 大発会での上昇幅500円超は96年以来の大きさだ。 終値でも23000円台をキープできれば、26年前の92年1月9日以来のこと。

北朝鮮の金委員長が発表した「新年の辞」の中で、韓国との対話に柔軟な姿勢を示唆したことも好感。 ただ韓国ソウル市場は小幅反落だから辻褄は合わない。

東証1部の売買代金は1兆5303億円。 東証1部の値上がり銘柄数は1667と全体の約8割。 値下がりは335銘柄。 東証1部で昨年来高値を更新したのは224銘柄。

コマツ、住商、JXTGが上昇。大東建、楽天が下落。 19ヶ月月初高はほぼ確定的。 東京運命学院の「気学運勢暦」によれば、大発会は「戻り売り方針の日。高値を見せても翌日弱し」。
そして1月5日は「人気に逆行して動くこと多し」。 連休明けの9日(火)は「押し目にある時は急伸することあり」。

週末SQの金曜は「噴き値売り方針の日」。 勝手に拡大解釈すれば「SQまでは強い」ということだろうか。 うまくできている。昔はあったが今は「大発会がご祝儀相場」なんて声は聞こえない。 「大発会は一年の株高を願って、理屈抜きで買いが集まる傾向」。

そんなことも今はない。 しかし需給面では「年末の処分売り終了→買い需給が残った」。 年末に「株を枕に」のスタンスが欲しかったと言ってもあとの祭りだ。
その辺を見越してのシカゴ先物の大幅高だったことになる。 もっともそんなに良い材料があっても重要なのはタイミングとリズム。 もしも年末の日経平均が25日線から6%もプラス乖離だったらこんなに上昇はしなかっただろう。 ほぼ25日線がサポートしていたからこその大幅高。 というよりも「そこまで下がっていたから」ということ。 今日の大幅高は「株は材料よりも需給とタイミング」という好事例になろうか。

「トレンドは上向き。8月までという時間軸。28000円という値幅」。 そう決め打ちすればあとはリズムとタイミングだろう。 「1月から4月は小型株優位」というのもアノマリー。
理由は「その年の注目テーマが市場で話題となりやすい」との解釈だ。 しかし大きな流れの中では関係ないのかも知れない。

(櫻井)。

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