ジブリだが・・・

昨日実現したのは「新年ご祝儀相場で上がりやすい」。
というよりは、12月まで手控えていて戻ってきた投資家さんの慌てての買い戻し
信用評価損率が16%では堪らないということだったのだろう。

「サンタクロース・ラリー」という言葉がある。
クリスマスの時期に株価が上昇するわけではなく、新年明けてからの買い戻しのことを指している。
NY株式市場でしばしば見られるクリスマスから新年1月にかけて株価が上昇する現象のことだ。

12月は節税対策など処分売りが出やすいがクリスマス以降はその売り圧力も減少。
1月にかけて買い戻しから株式市場が上昇するアノマリーだ。

「サンタクロースは米金融街にほぼ毎年のようにやってくる。年内最後の5営業日から1月最初の2営業日にかけて、短いながら甘美でまずまずの相場上昇が見られる」という。

つまり本物の「サンタクロース・ラリー」は年末年始の7営業日ということになる。
過去20年のサンタクロース・ラリーの平均はS&P500が0.9%高、NYダウは0.7%高。
NASDAQは7営業日で1.7%。
ラッセル2000も1.1%上昇している。
市場関係者の多くが休暇に入っている中での短期の動向としては悪くない」という見方だ。
S&P500は直近5年のうち2年で下落、3年は上昇。

サンタクロース・ラリーが来なかった年はその後に弱気相場が続くか、少なくとも株価の下落が見られた。
ということは、今年はサンタクロース・ラリーに包まれた良い年と予測できようか。
その先のアノマリーは「新興市場は年頭の祝儀相場が1月第2週で終わる」。
あるいは1月9日頃の「戎(えびす)天井」。

「戎」とは・・・。
大阪の今宮戎神社で1月9日(宵戎)・10日(本戎)・11日(残り戎)に行われる「十日戎」のこと。
商売繁盛、笹もってこい」という掛け声が有名だ。

対極は「天神底」。
大阪天満宮の夏祭り(天神祭)が開かれる7月下旬を境に株価が底をつけて反発に向かうというアノマリー。
興味深いアノマリーは「年初の参拝者が増えると日経平均は低迷あるいは大きな転換期。
参拝者が減ると日経平均は上昇基調」というもの。伊勢神宮や明治神宮はどうだったのだろう。

「NHK大河ドラマの視聴率が良い年は、日経平均も上昇傾向にある」というアノマリーもある。
今年は日曜から「西郷どん」がスタート。
舞台は鹿児島。
日銀鹿児島支店は「西郷どん」による経済波及効果が約1年で約307億円になると試算。
同じく鹿児島が舞台の「篤姫」〈08年)の経済効果は262億円という試算だった。
これを上回る金額が期待できるとしている。

鹿児島県の上場企業を抽出してみると・・・。
アクシーズ(1381JQ)
鶏肉国内大手
コーアツ工業(1743二部)
橋梁工事中心の中堅
ヒガシマル(2058F)
養殖用クルマエビ飼料や養魚用飼料、皿うどんも
新日本化学(2395)
前臨床試験受託の最大手
ソフトマックス(3671M)
Web型電子カルテを主力とした総合医療情報システム開発
サンケイ化学(4995F)
農薬の中堅専業メーカー
マルマエ(6264二部)
液晶、半導体、太陽電池製造装置の精密部品加工業
Misumi (7441F)
JXTG(旧新日石)系有力特約店で石油関連、LPGが柱
九州FG(7180)
肥後銀行と鹿児島銀行が経営統合
南日本銀行(8554F)
鹿児島が地盤の第二地銀
昴(9778JQ)
鹿児島が最大地盤の学習塾。
もっとも・・・。
京セラ(6971)
創業者の稲盛さんは鹿児島出身。
あるいは鹿児島よりも明治維新150周年関連とした方が選択肢は広がる。

視点を西暦に移すと・・・。
まずはラリーウィリアムズ。
「西暦の末尾8の年は2番目に株価が上昇しやすい。3月買い8月売り」。
 西暦の末尾9か0の年は天井になりやすい
西暦の末尾が6の年に買って8の年に売る」。

そしてW.D.ギャン。
「8の年は10年サイクルの中で最も強気の年。
株式市場全体が値を飛ばすことが多い。
9の年は10進法の中で最大の数字であり、通常最後の強気相場を形成する。
ただ9~10月頃から年末にかけて弱気相場が始まり、暴落相場がスタートすることもある。
一般に年前半の相場が強ければ強いほどその後の急落は厳しいものとなる。
0の年は弱気の年。
戻りが2~3月頃まで続く事が多い。
その後かなりきつい下げが通常11月または12月まで続く。
早ければ12月に新しいサイクルに突入し、強気サイクルが発生する」。
時間軸を5年程度にすると、壮大な上昇相場の始まりなのかも知れない。

今夜の日テレ「金曜ロードショー」はスタジオジブリの「魔女の宅急便」。
リーマンショック以降数年は、円高株安のアノマリーだった。
最近はそうでもなくなったから、雇用統計ナイトだが気にする必要はないかも知れない。

スケジュールを見てみると・・・

5日(金):マネタリーベース、米雇用統計、貿易収支、製造業受注、ISM非製造業景況感、変化日
8日(月):成人の日で求償、米消費者信用残高
9日(火):毎月勤労統計、
10日(水):米輸出入物価
11日(木):景気動向指数、米生産者物価、財政収支、変化日
12日(金):景気ウォッチャー調査、オプションSQ、米消費者物価指数、小売売上高
       中国貿易収支

【1月】
1日(月)つみたてNISA開始、休眠預金活用法施行、NY・ロンドン休場
2日(火)満月
3日(水)天王星順行開始
4日(木)大発会
5日(金〉築地などで初セリ、変化日
8日(月)成人の日で休場、北朝鮮金委員長誕生日
9日(火)世界最大の家電見本市「CES」開幕(ラスベガス)
11日(木〉ソニーが家庭用ロボット「aibo」発売、てんやで天丼値上げ、変化日
      TOPIX浮動株比率の定期見直し
12日(金)SQ
13日(土)北米自動車ショー
15日(月)NY市場休場(キング牧師生誕記念日)
17日(水)米ベージュブック、変化日
20日(土)トランプ大統領就任から1年
22日(月)通常国会招集、日銀金融政策決定会合、都内で「相乗りタクシー」の実証実験、変化日
23日(火)日銀展望レポート、ダヴォス会議(~26日)
25日(木)ECB理事会、変化日
26日(金)米GDP速報値、大幅安の日
30日(火)トランプ大統領が一般教書演説、FOMC(~31日)、TOPIX浮動株比率の見直し実施
31日(水〉満月、皆既月食
銀行の預貯金口座にマイナンバー義務付け
楽天が携帯向け電波の取得申請

(櫻井)。

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