日経ヴェリタスの特集は「2018戌に笑おう」。
円安なき「2万5000円超」のカギは「脱デフレ」。
「真水」の稼ぐ力が高まっているからという見方が多くなってきた。
18年度について経常増益予想する声がアンケートでは94%。
「10%未満の増益」58.8%、「10~20%の増益」も35.3%あ。
最大の焦点は賃金の伸び。
「賃金の上昇が全国に浸透し、国内景気が本格回復する」が背景になる可能性があるという。
有望な投資テーマは、脱デフレけん引する「値上げ力」、
次代を担う「イノベーション株(イノベ株)」。
「割安株」。
技術革新が起こす今年の「メガトレンド」。
特に「全固体電池」、「アグリテック」、「量子コンピューター」、「稼働ロボット」4つが有望テーマ。
恒例のマグロ漁師のドキュメンタリー番組を見ていて思ったことが二つ。
一つは「漁師がマグロを選ぶのではなく、マグロが漁師の餌を選ぶ」。
主役は漁師ではなく、激闘のシナリオライターはマグロだということ。
株式市場でも投資家が銘柄を選ぶのではなく、実は急騰銘柄に選ばれた投資家になるかどうかという解釈が可能になる。
主客の既成概念の交代だ。
もうひとつはシケで漁に出れないときの漁師の行動。
トップ漁師は船の掃除にいそしむ。
そうでない漁師は休む。
いつも漁に出れないのは株式市場も一緒。
だったら漁に出ないときの行動は、銘柄研究や罫線比較に充てることが重要になるのかも知れない。
まさに「雲外蒼天」だ。
日経朝刊連載小説「愉楽にて」はようやく佳境。
ようやく作者にも相場の綾が理解されてきたのだろうか。
株高の予兆と言ってもいいのかも知れない。
週末のNY株式市場は4日続伸。
ハイテクセクター中心に主要株価3指数はそろって最高値を更新。
NASDAQとS&P500指数は週間で約1年ぶりの大幅な上昇となった。
「年初の4日間で株価は2%上昇。
第4四半期の企業決算への期待と良好な経済見通しが追い風、税制改革効果への期待も株価の押し上げ要因」との見方だ。
週間ではNYダウが2.3%、NASDAQ3.4%、S&Pが2.6%上昇した。
雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比14.8万人増と、予想の19万人増を下回って着地。
ただ、時間当たり賃金は0.3%増。
失業率は17年ぶりの低水準となる4.1%を維持。
3月利上げを観測を後退させるほど悪くはなく、かといって急速な利上げ警戒から程遠く適温状態。
注目すべきは世界の株価の先週の動き。
1位はロシアで週間騰落率5.67%。
2位は日本で4.17%。
以下、イタリア4.16% 、ブラジル3.49%、 ドイツ3.11%。
NYは14位で2.33%。
出遅れ市場への資金流入という格好だ。
週明けのNYダウは5日ぶりの小幅反落。
もっとも業績期待を背景に小高く推移する場面が多かった。
「4日続けて過去最高値を更新した後の一服」との解釈だ。
キャタピラーやユナイテッドテクノロジーズが上昇。
JPモルガン、ウェルス・ファーゴ、ユナイテッド・ヘルス、ディズニーが下落。
一方でNASDAQは5日続伸し過去最高値更新。
エヌビディアやテスラの上昇が目立った。
S&P500も5日続伸。
日経平均は大発会741円高、金曜208円高。
合計2日間で約950円の上昇。
大発会の上昇率は3.3%と過去3番目に高かった。
しかも戻り売りや利食い売りをこなしての続伸は評価されよう。
「昨年9月から10月にかけて見られた指数主導のラリーが再開しそうな気配」という声も聞こえる。
2日間の業種別騰落では上位が証券・商品先物、海運、電気機器、精密機器、鉄鋼。
一方下位は空運、ゴム製品、パルプ・紙、水産・農林、小売など。
日経平均は4.2%高で週足陽線。
TOPIXは3.5%高でともに2週ぶりの大幅反発。
東証マザーズ指数は1.5%高、7週続伸(累計10.4%上昇 11/20の第4週から上昇)。
日経ジャスダック平均は2.0%高、7週続伸(同9.7%上昇 11/20の第4週から上昇)。
東証2部指数は2.6%高、2週続伸(同4.1%上昇)。
25日線(22828円)からは3.9%のプラスかい離。
200日線(20479円)からは15.80%のプラスかい離。
騰落レシオは122.48%。
サイコロは7勝5敗で58.3%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方は▲17.280%(前日▲16.893%)と昨年来最低水準を更新。
買い方は▲0.827%(前日▲1.435%) とこちらは昨年来最高水準を更新。
空売り比率は36.0%(全営業38.6%)。
ボリンジャーのプラス3σ(23689円)は依然上回ったままだ。
「ファーストリテの12月月次販売の18.1%増という数字はかなり刺激的な材料」という声がある。
シカゴ225先物終値は週末大証日中比225円高の23945円。
25日線からは4.8%プラスかい離した水準での戻り。
225先物の時間外も商いが膨らんできており週明けの株高を見越した格好。
ドル建て日経平均は209.88と昨年来高値水準を更新している。
このところ新年2日目の相場は下げることが多かった。新年相場が続伸したのは2010年以来。
「国内勢が出遅れ銘柄を物色する一方で海外投資家は主力株の上値を追い8年ぶりの連勝スタート」という見方。
新年3連勝を見たいところ。
「押し目にある時は急伸」という観測があったが、押し目でなくとも急伸に期待。
課題は寄り後の展開と後場になろう。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
MARUWA(9090)・・・動兆。
丸和運輸機関に注目する。
同社は小売業に特化した3PL(物流一括請負げ)が中核で低温物流強み。
「桃太郎便」ブランドの宅配も手掛ける。
業績は好調。
今後の宅配事業に期待。
(兜町カタリスト櫻井)
