[概況]
東京時間の日銀による国債購入減額発表でドルは112円台半ばを割れたあと徐々に値を戻し、欧州株式市場が上昇で始まると113円近く(112.975円)まで反発した。しかし戻りを売られて再び値を下げ、NY市場に入るとそれまでの安値を下抜き、序盤過ぎに当日安値112.350円まで値下がりし、ユーロも134.040円(当日安値)まで下落した。
其の後はNY株式市場や米国債利回りの上昇などにドルも買い戻されて112円台半ばを超え、最後は前日比-41銭の112.660円と112円台後半で引けた。
日銀による国債購入減額発表がFRBやECBに続いて日銀も緩和縮小に向けて踏み出したと市場に受け取られた感じで、為替市場は円買いが優勢となり、主要通貨は軒並み(南アランド以外)値下がりして引けた。
しかし日本の経済状況を見ていると未だ緩和縮小に向けて踏み出すのは早いと見られ、このまま円高が進むとは考えにくいと思われる。
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