34年ぶりに挑戦

NY株式市場は上昇。
NYダウは反発。
S&P500NASDAQは6日続伸。
揃って史上最高値を更新した。
「新年ラリーが続き、過去最高値水準で引けた」という見方だ。
「北朝鮮と韓国の外交交渉による朝鮮半島リスクの後退は投資家に好感される」という声も聞こえる。
銀行・ヘルスケアなどのセクターが堅調だった。
12日から決算発表シーズンとなるがS&P500採用企業の第4四半期利益は11.8%増の見通し。
前年同期は8%増だった。
10年国債利回りは上昇し10カ月ぶりの高水準。
「日銀が超長期債を対象とした国債買い入れを減額した。
緩和的な金融政策が修正されるとの思惑が拡大」という解釈だ。
些細なことでも見つけようという努力の産物のような材料。
針小棒大と言っても良いかもしれないが、円は対ドルで6日ぶりの高値水準。
為替が株の邪魔をした格好になっている。
もっともNYでは株高→債券安(利回り上昇)の構図は継続。
113円台のドル円が112円台になったからといって、深刻な問題ではなかろう。
欧州株は上昇。
 
 
8年ぶりで大発会から3連騰。
3日間で1000円超の上昇。
24000円を取りに行くよりもこの記録の方が印象深い。
因みに大発会から4連騰となれば1984年以来34年ぶりのこと。
新高値銘柄355というのも相場の強さの裏返しだ。
もっとも日経平均は陰線。
市場からは「24000円が抵抗となるかどうかの分水嶺」という声も聞こえる。
「なかなか押し目を買わせてくれない相場。
あの16連騰の時のような展開」というのは期待のしすぎだろう。
ドル建て日経平均は211.66と新値追い。
25日線(22878円)からの乖離はプラス4.25%。
200日線(20500円)からの乖離はプラス16.34%。
騰落レシオは119.23%。
松井証券信用評価損益率で売り方は▲17.521%(前日▲17.280%)。
買い方は△0.014%(前日▲0.827%) 。
とうとうプラス転換してきた。
もしもプラス状態が継続するならば相当強い相場の証左になろう。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方は▲10.53%。
(17年9/7△0.06% 17年6/22 ▲19.47%)。
買い方は▲1.51%。
(18年1/5 ▲3.64% 17年9/7 ▲20.66%)。
12月29日時点の信用買い残は前週比709億円減の3兆212億円。
信用売残は1050億円減少の8921億円。
Quick調査の信用評価損率は▲5.77%と6週連続の改善。
裁定買い残は3兆2311億円。
裁定売り残は4304億円。
需給は悪くないし、売り方苦戦、買い方圧倒的有利の体制だ。
日経平均採用銘柄のPERは15.69倍。
EPSは1520円。
東証1部単純平均株価は3026円と3000円台に乗せてきており全体底上げ感が漂う。
東証1部時価総額は708兆円。
1株あたり時価は2230円まで増加した。
シカゴ225先物終値は日中比15円安の23845円。
大納会からマド3つ。
昨日のマドを埋めに行くには下の23730円が必要となってくる。
格言は「3空高に買いなし」だが相場の勢いは強いというのが実感で悩ましい「荒れるSQ週」の水曜日。
ボリンジャのプラス3σ(23915円)が上値を邪魔している形だ。
とはいえ34年ぶりの年初連騰を見たい向きは多い。
決算発表予定は70社。
11日が60社、12日が110社。
小売など中心に多い時期となってきた。
 
2010年以来の大発会から3連騰。
東証再開以来大発会からの3連騰は16回。
このうち年間上昇となったのは13回。
勝率8割超で平均上昇率は16%というのが歴史。
因みに大発会から4連騰となった歴史を遡ると・・・。
1984年(昭和59年)になったようやく見つかった。
1月4日(9927円〉→1月9日(10053円)までの5連騰。
前年末に4連騰していたから合わせて9連騰だった。
1983年(昭和58年)。
1月4日(8021円)→1月8日(8210円)までの5連騰。
前年末に5連騰していたから合わせて10連騰だった。
それ以来の34年の歴史というのは結構重い。
考えてみれば、大きな時間軸ではバブル前の下落は1982年まで。
1985年の中曽根民活からバブルがスタートしたと見る向きあるが、その前の鈴木善幸内閣で底打ちしていた。
となるとそれ以来の連騰記録ということは・・・。
歴史が繰り返すものならばあと5年の大相場の予兆ということもできなくはない。
その意味では、3日続伸でなく4日続伸を取りに行くことは重要なことになる。
因みに当時の主役。
日石が終わって、別子が始まり、持田薬、小野、トランプなども動いていた。
 
市場関係者のコメント。
ここにも戌がいた。

ソニー(6759)。
イヌ型家庭用ロボットaiboが11日発売へ。
組織の壁を越えて様々な技術結集する「ワン・ソニー」路線の結果。
ソフト追加で長く稼ぐ。
新型アイボは「技術のソニー」が誇る「技術のエース」と。
 
 
NYダウは102ドル高の25385ドルと反発。
NASDAQは6ポイント高の7163ポイント。
S&P500は3ポイント高の2751ポイント。
3指数揃って史上最高値を更新した。
因みにNYダウは昨年71回の高値更新となっていた。
ダウ輸送株指数は20ポイント高の11018ポイント。
3市場の売買高は67.7億株。
CME円建ては大証比15円安の23845円。
ドル建ては大証比15ポイント高の23875ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比40円安の23820円。
ドル円は112.59円。
10年国債利回りは2.546%。
 
 
◇━━━ カタリスト ━━━◇
 
ヒビノ(2469)・・・動兆。
 
ヒビノに注目する。
同社はコンサート等の映像・音響設備提供サービスが中核。
中間期は減収減益となったが下期に挽回の見通し。
通期見通しは据え置き、中計の売上高300億円、経常20億円は達成の見通し。
コンサートの大型化は追い風。
来期の北米事業に期待感。
タイでの孫会社設立。
自動車産業に対して「音の可視化、予測、識別」する製品・サービスの提供の拠点になろう。
特に「無響室・残響室」などに期待感。
インバウンドの視点からは、ディスコなどの拡大も追い風となろう。

(兜町カタリスト櫻井)

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