[概況]
10日海外時間の外国為替市場は、軒並み円高での推移となっている。米ドル円はじりじりと水準を切り下げ一時111.750円まで、他方、クロス円通貨ペアではユーロ円も米ドル円と同様の値動きとなり一時133.480円まで、それぞれ本営業日の安値を更新している。
この値動きについて一部の市場関係者からは、本邦の10年国債利回りの水準が上昇しており一時0.08%と昨年10月以来の高値を示現したことから、海外勢は円買いで参入しているようだ。
昨日の日銀による超長期国債オペレーションの減額発表で円買いの動きが出ていたが、なお一層強まった格好か。
この後の時間では、エバンス・シカゴ連銀総裁やカプラン・ダラス連銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁などの講演が行われる予定となっている。経済見通しなどについて分析を行なう予定となっているが、次の材料として米金利の見通しは注目されると考えられ、金利についての言及などがなされれば、米ドル円などは反応しそうか。
いずれも、日本時間23時以降に開催される予定となっている。
[提供:カネツFX証券株式会社]
