[概況]
欧州勢が円買いで参入すると為替市場は一段と円高が進んでドルは112円を割り込み、ユーロも134円割れから133円台前半に落ちる下げとなった。
そして欧州市場中盤に中国当局者が米債券投資はこれまでほど魅力的ではなくなるだろうと発言した事が伝わると米国債利回りは低下してドルも一段安となり、NY市場朝方には当日安値111.280円まで下落した。
その後は下げ止まりから揉み合いとなり、NY株式市場の下げ幅縮小などにドルも一時111円半ばを超えたが、最後は前日比-1.205円の111.455円で引けた。
一方ユーロは下げが続いてNY市場引け間際に当日安値133.085円まで下げ、最後も-1.27円で引けるなど、主要通貨は軒並み大幅安で引ける下落となった。
日銀による国債購入減額で円が買われ、中国当局の発言が加わって更に円高が進む流れとなったが、ドルは押し目買いだと見ている。但しNY株式市場に調整が入ると更に円高が進む可能性もあり、注意が必要ではないか。
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