80円安、小幅続落。円高進行などを嫌気

11日の日経平均株価は、シカゴ日経平均先物安にさや寄せして下落で始まった。
前日比80円89銭安の2万3707円31銭で午前を終えた。
下げ幅は一時186円まで拡大したが、売り一巡後は下げ渋った。
円高に振れていることで、自動車や精密機器など輸出関連株に売りが出た。
 
10日の海外市場で、中国が米国債の購入規模を減らす可能性があるとの一部報道を受けて、ドル売り・円買いが進行。米国株は、ダウ平均など主要指数が下落した。
市場では「米国債をめぐる報道は真偽不明で、実際に中国が購入をやめることは考えにくい」とされ、米株の下げも利食いが中心と受け止められている。
 
12日の日経225オプションの特別清算指数(SQ)算出を控え「様子見姿勢が強まりやすい」として、午後も外為市場をにらみながらマイナス圏でもみ合うとの予想が多いようだ。
ただ、個別物色意欲は旺盛であり、個人投資家資金の流入で中小型株には値を飛ばすものも多かった。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆3497億円、売買高は8億281万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1132、値上がりは815、変わらずは116だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反落した。

 個別では、任天堂が軟調、トヨタ自動車も売りに押された。減益決算を発表したローソンが下落した。任天堂に特許権侵害で提訴されたコロプラが急落した。トクヤマやSUMCO、スクリンが安い。ユニファミマやセブン&アイ、サイゼリヤも下げた。
 
一方、東海カや千代建、古河機金は高かった。三菱UFJや三井住友FGなどの銀行株も買われた。オリエンタルランドが上昇した。ファナックも堅調。ソースネクストが値を飛ばし、日本通信、スター精密<も物色人気となった。モリテック スチールも高い。
 
 
東証2部株価指数は前日比41.79ポイント安の7454.34ポイントと続落した。
値上がり銘柄数は208、値下がり銘柄数は220となった。
 
個別では、技研ホールディングスが昨年来安値を更新。ジー・スリーホールディングス、ファステップス、東京ソワール、三谷商事、クリヤマホールディングスが売られた。
 
一方、三井金属エンジニアリング、田辺工業、ブルボン、福留ハムなど32銘柄が昨年来高値を更新。インタートレード、原田工業、三光合成、リヒトラブ、杉村倉庫が買われた。
 

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