12日前場の日経平均株価は前日比12円97銭安の2万3697円46銭と小幅ながら3日続落。
朝方は、11日の米国株式の最高値更新を受けて買いが先行したが、1ドル=111円台前半への円高・ドル安が重しとなった。
その後は、週末を迎えて、「海外投資家が利益を確保するための売りを出している」とされ、徐々に値を消す展開。マイナス圏に沈んだ後はこう着感を強め、小幅安水準でもみ合った。
そのなかで、好決算発表のファーストリテの株高が指数を支えた面がある。日経平均を1銘柄で110円近く支えた。
市場からは「円高が手控え要因となり、週末で動きが鈍い。目先は日経平均2万4000円を前にもみ合いのイメージだが、業績期待を背景に先行き上値をうかがうことになるだろう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
きょう算出の日経平均ミニ先物・オプション1月限のSQ(特別清算指数)推計値は2万3723円19銭。
東証1部の出来高は8億9961万株、売買代金は1兆6630億円。騰落銘柄数は値上がり714名柄、値下がり1253銘柄、変わらず96銘柄。
個別銘柄では、東京ガスが値を下げ、ソフトバンクG、KDDIは軟調。JT、アサヒが売られ、三菱UFJ、三井住友が安く、野村、第一生命は弱含みとなった。
トヨタ、ホンダ、ソニー、東エレクは下落した。セブン&アイ・ホールディングス、ユニー・ファミマも売られた。ジンズ、技研製作所なども大幅安となった。
半面、ファーストリテイリングが大幅高となり日経平均に大きく寄与、ファナックも高い。安川電機、SMC、任天堂が高く、コマツ、ブリヂストンなども上昇した。
大阪有機化学工業がストップ高に買われ、アルテック、トランザクションも値を飛ばした
東証2部株価指数は前日比30.26ポイント高の7489.10ポイントと3日ぶり反発した。値上がり銘柄数は283、値下がり銘柄数は149となった。
個別では、三井金属エンジニアリング、田辺工業、TTK、日本リーテック、ブルボンなど36銘柄が昨年来高値を更新。カネミツ、岡本工作機械製作所、サンセイ、サンコー、伊勢化学工業が買われた。
一方、フクビ化学工業、アイスタディ、インタートレード、コメ兵、リミックスポイントが売られた。
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