25日午前の日経平均株価は続落した。午前の終値は前日比217円18銭安の2万3723円60銭だった。
ムニューシン米財務長官のドル安容認発言を受けて進んだ円高・ドル安が投資家心理を冷え込ませた。為替相場は海外市場で1ドル=108円台まで上昇し、主要企業の多くが想定レートとする110円を突破。企業業績の先行き警戒感が強まる形で、日経平均は寄り付き直後に下げ幅を250円超に広げた。
ただ、為替相場は東京時間に入り、一時109円台半ばまで円高が一服。株式市場にも押し目買いが入り始め、日経平均も小戻す場面があった。その後は為替相場が再び円高方向に振れたのに合わせ、日経平均も下げ幅を広げた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
前場の東証1部の売買高概算は8億582万株、売買代金概算は1兆5314億3000万円。値上がり銘柄数は550、対して値下がり銘柄数は1423、変わらずは89銘柄だった。
個別ではキーエンスやソフトバンクが下げた。断トツの売買代金をこなした任天堂が売られ、ソニーも下落。三三菱UFJや三井住友FGといったメガバンクも売られた。北の達人コーポレーションが急落、プリマハム、タダノなども大幅安となった。
半面、NTTや電通は買われた。日本電産が商いを膨らませ上昇、ショーケース・ティービーはストップ高。ブレインパッド、岡谷電機産業も大幅続伸となった。日本通信、シンフォニアテクノロジーも高い。
東証2部株価指数は前日比9.35ポイント安の7698.03ポイントと続落した。
値上がり銘柄数は227、値下がり銘柄数は215となった。
個別では、原田工業、森尾電機、関門海、省電舎ホールディングス、クリヤマホールディングスが売られた。
一方、サイバーステップ、大和自動車交通がストップ高。スリープログループは一時ストップ高と値を飛ばした。三井金属エンジニアリング、富士ピー・エス、ブルボン、福留ハムなど38銘柄は昨年来高値を更新。日建工学、カネヨウ、日本抵抗器製作所、ヒラノテクシードが買われた。
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