[概況]
26日東京時間の外国為替市場では、米ドル安が継続する展開となった。
米ドル円は東京時間序盤こそ109.780円まで高値を更新する展開となったものの、その後はじりじりと水準を切り下げる展開となり、一時108.900円まで本営業日の安値を更新する一方、ユーロ米ドルは上昇し1.2492米ドルまで上昇する場面があるなど、全体的に米ドルが売られる相場展開となった。
この値動きについて一部の市場関係者からは、昨日のNY時間ではトランプ米大統領が「最終的には強い米ドルを望んでいる」などと発言したことから米ドルの買い戻しが強まったものの、ムニューシン米財務長官やロス米商務長官などの発言や米トランプ大統領の米国ファースト方針を勘案すると米ドルの価値を下げたいが過熱感は抑えたいように考える向きがあり、米ドル売りに繋がったのではないかとの声が聞かれている。
この後の時間では、第4四半期GDP【速報】(予想:年率/前期比+2.4% 前回:年率/前期比+2.1%)や12月耐久財受注【速報】(予想:前月比+0.9% 前回:前月比+1.3%)などの発表が控えており注目されている。なかでも、米国内総生産ではアトランタ連銀が2017年第4四半期国内総生産(GDP)の成長率予測を従来の3.3%から3.4%へ上方修正したほか、米連邦準備制度理事会(FRB)は17日に発表した12月鉱工業生産を受けて、実質個人消費の成長見通しを3.8%から4.0%へ引き上げたと発表するなどポジティブな材料が多く出ている。
アトランタ連銀は米商務省に類似した予測モデルを使用していると見られており、今回のGDP発表では良い数値が発表されるのではないかとの期待感が高まっているようだとの声が聞かれている。
公表は、22:30を予定している。
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