先週からの流れや週末の米雇用統計を控え、ドルは上値の重い展開か

[概況]

先週末26日のNY株式市場は3市場全てが史上最高値を更新する上昇となったが、為替市場ではダボス会議に出席した黒田日銀総裁が「日本は緩やかな景気拡大を続ける可能性が高い。日本は2%のインフレ目標にようやく近い状況にある」と発言し、市場には日本が緩和縮小へ舵を切ると受け取られて円高が進んだ。
 
ドルは一時108円前半まで下落したが、其の後日銀が「総裁はインフレ見通しを修正していない」と声明を発表したことで円高も収まり、ドルも108円後半まで買い戻された。
 
今週の米国は29日(月)12月個人所得・支出、30日(火)11月S&Pケースシラー住宅価格指数、1月消費者信頼感指数、31日(水)MBA住宅ローン申請件数、1月ADP雇用統計、第4四半期雇用コスト指数、1月シカゴ購買部協会景気指数、FOMC政策金利、2月1日(木)新規失業保険申請件数、第4四半期非農業部門労働生産性指数、1月ISM製造業景況指数、12月建設支出、2日(金)1月雇用統計、1月ミシガン大学消費者信頼感指数、12月製造業受注指数、12月耐久財受注など、多くの指標が発表予定となっている。
 
先週のドラギECB総裁の緩和縮小に慎重な発言にも拘わらずユーロが買われた事や、黒田総裁の発言で円が買われた流れを見ると、これから緩和縮小へと向かう通貨が買われ易くなっており、今週もドルは上値の重い展開か。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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