【寄り付き概況】
29日午前の日経平均株価は、前営業日比75円26銭高の2万3707円14銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、1.99ポイント高の1881.38で始まった。
シカゴ日経平均先物・円建て清算値2万3725円(大阪取引所終値比95円高)にサヤ寄せする動きとなっている。ただ、円高・ドル安が重しとして意識されている。
前週末のNYダウなど主要3指数が揃って過去最高値を更新した。四半期決算好調を受けたインテルをはじめ半導体関連が買われ、全体指数を牽引しており、この流れが東京市場にもプラスに働きそうだ。
外国為替市場では、足もと1ドル=108円台後半と円高・ドル安水準にあり輸出株全般には逆風環境になっている。
企業の好業績期待がやや後退していることや、日銀の超金融緩和政策からの出口戦略に対する思惑もくすぶっており、買い一巡後は上値が重くなる可能性もある。
寄り付き時点で業種別では33業種中、20業種前後が高く値上がり上位にサービス、情報通信、化学、空運、不動産など。一方、値下がりで目立つのは紙パルプ、銀行、輸送用機器など。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)もそれぞれ反発している。
個別では、野村傘下の損害保険会社を買収すると伝わった楽天が高く始まった。ファナック、任天堂、信越化、ソニー、HOYAやNTTも買われている。
一方で、三菱UFJ、三井住友、トヨタ自コマツや日立、キーエンスは下落している。
外資系等は、栄研化学(4549)、信越(4063)、TDK(6762)、太陽誘電(6976)、日立ハイテク(8036)、フジ(4676)、積ハ(1928)、JCR(4552)、ファーストリテ(9983)、ダイト(4577)、進和(7607)、日電産(6594)、信越ポ(7970)、ワキタ(8125)、キューピー(2809)、GMO(9449)、特陶(5334)、NTT(9432)、ドコモ(9437)、KDDI(9433)に注目。
225先物は野村・UBS・大和・IB・パリバ・シティが買い越し。
JP・モルスタ・メリル・クレディ・アムロ・バークレイズが売り越し。
TOPIX先物はHSBC・バークレイズ・GS・パリバが買い越し。
シティ・ソジェン・野村・クレディ・モルスタが売り越し。
テクニカル的には、東急建(1720)、日揮(1963)、塩水港(2112)、井村屋(2209)、ゲオ(2681)、クオール(3034)、さくら(3778)、巴川紙(3878)、サイボウズ(4776)、富士興(5009)、ヨータイ(5357)、LITALICO(6187)、キッツ(6498)、日トリム(6788)、日ライフL(7575)、ポプラ(7601)、メニコン(7780)、芙蓉リ(8424)、川船(9107)、中国電(9504)が動兆。
