週明けのNYダウは177ドル安の26439ドルと4日ぶりの反落。
下落幅は昨年9月5日以来の大きさとなった。
週末にかけての3日続伸で545ドル上昇した反動という声もある。
「iPhoneX減産」の報道からアップルが下落。
決算を通過したキャタピラーも売られ2銘柄でNYダウを約55ドル押し下げた。
31日にボーイングやフェイスブック。
2月1日にアップルやアマゾンなど主要企業の決算発表を控えているだけにやや神経質な動きだ。
恐怖(VIX)指数は一時は13.72まで上昇。
昨年12月1日(14.58)以来、2カ月ぶりの水準まで急騰した。
上昇率は23%超。もっとも一番影響したのは債券動向。
「急ピッチの上昇にひとまずストップをかけたのは、世界的な長期金利の上昇(債券価格の下落)」という指摘が正しいだろう。
10年国債利回りは一時2.72%まで上昇(価格は下落)。
2014年4月以来、約3年9カ月ぶりの高水準を付けた。
ECBの金融政策の早期正常化観測を背景に独10年国債利回りも0.69%%。
2015年9月以来、約2年3カ月ぶりの水準まで上昇した。
今月のFOMCでの利上げ観測はないものの中長期的金利上昇を嫌気し始めた格好だ。
利上げ警戒とグレートローテ─ションの競争となってきた。
ダヴォスの要人発言で揺れたドル円は小康状態。
原油価格は下落した。
今年初の4日続落。
「3日続伸3日続落」のリズムが壊れてきた。
日経平均安のTOPIX高とチグハグの展開。
値上がり1129銘柄、値下がり828銘柄。
好業績のファナックでさえ大陰線。
あちこちから「ギクシャク」という指摘が聞こえた。
日経平均の日足は小陰線」。
上は5日線(23799円)、下は25日線(23483円)を意識したレンジでの動き。
結局月足陽線基準の23506円に不即不離の動きということになる。
25日移動平均線は右肩上がり。
「昨秋からの上昇局面では、いったん25日線にタッチした後に反発する局面が散発された」。
そんな明るい指摘も聞こえる。
「前後場足取りを異にして動いた日」というのが昨日の気学暦。
火曜日は「初め高いと後安し」、水曜は逆行性強い日。逆張り方針良し」。
2月1日の20か月連続、月初高のアノマリーに結び付くかどうか。
木曜は「下落すると戻し高寄りすると押し込む日」。
ややこしい解釈ばかりが続く。
1月SQ値23723円が遠くなってきた。
シカゴ225先物終値は大証日中比75円安の23535円。
25日線と月足陽線基準攻防戦の予感。
今年負けなし3連勝の火曜日に土がつくかも知れない。
(兜町カタリスト櫻井)
