NY株式は続落。
NYダウの下落率は1.37%と2017年5月以来の大きさとなった。
下落幅は昨年9月5日の234ドル安を上回った。
トランプ大統領の一般教書演説やFOMCの声明発表を控えて長期国債利回りが上昇。
10年債利回りは一時2.733%と、2014年4月以来約4年ぶりの高水準まで上昇。
ここが嫌気されたとの解釈からの売り物優勢での5日続落という格好だ。
またヘルスケアセクターの下落も株価指数を押し下げた。
恐怖(VIX)指数は14.79と8月17日以来の水準まで上昇。
ドルは反落。
ドルは先週まで6週連続で下落。
このまま推移すれば今月は3.2%下落となる。
月間下落幅としては2016年3月以来の大きさだ。
トランプ米大統領は30日夜、一般教書演説を行う予定。
既に移民制度改革や世界の貿易障壁への取り組みなどについて語るという。
市場からは「一般教書で相場は動かないだろう」という声も聞こえる。
週末の雇用統計も追加することが重要だ。
「結局、自立調整」と考えた方が良いかもしれない。
今年最大の下落幅となった火曜の日経平均株価。
337円安は昨年12月6日の445円安以来だ。
「5日間で800円超の下落」という見出しもあった。
25日線(23499円)を下抜けて罫線の形が悪くなったという声もあれば、
米国金利の上昇にもかかわらず円安にならないことへの懸念という見方もある。
アップルが生産量を半分にするとの報道も嫌気された。
前日のNYダウの177ドル安に対し、日経平均は337円安。
「過剰反応ではないか」という指摘もあるが、相場は所詮トレンド好み。
今は下落トレンドが変わるまでの辛抱が必要だ。
「そろそろ本格的な下げ相場?」という調整警戒論の浮沈のハザマで「終わりの始まり」という観測もある。
「今週はイベントが多く様子見モード」という声ばかりだった。
しかし相場が動けば東証1部の売買代金は3兆円台。
市場関係者のコメントがあてにならないことの好事例だ。
25日線からは0.9%のマイナス乖離(前日プラス0.6%)。
200日線(20849円)からは11.7%のプラス乖離。(前日プラス13.5%)。
騰落レシオは103.54%。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲16.495%と1月23日の▲18.371%から好転。
買い方は▲1.832%(前日▲0.423%) 。
1月23日の△1.144%はやはりピークだったことになる。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方は▲11.82%。
買い方は▲2.86%。
こちらは1月24日の△0.46%がピークだった。
空売り比率は44.1%。昨年4月6日と9月5日の45.2%に近づいてきたのは底打ちサイン間近と読め
なくはない。
その前は2016年6月9日の47.0%だった。
1月26日時点の信用買い残は1539億円増加の3兆3004億円。
2015年9月以来約2年4ヶ月ぶりの高水準。
信用売り残は54億円減の9941億円。
信用倍率は3.31倍だ。
日経VIは17.65まで上昇した。
日経平均採用銘柄のPERは15.30倍。
EPSは1522.35円だから22835円でPER15倍割れとなる水準。
金利上昇を嫌気した形でNY株は342ドル安で5日続落。
昨年9月5日の234ドル安を上回った。
シカゴ225先物終値は大証日中比70円安の23190円。
あきらかに月足陽線基準23506円は下回った。
大発会始値23073円は少し意識されるかも知れない。
もっとも昨年大納会終値は22764円。
年末年始の海外の上げ幅を享受してきただけの1月相場だったことになる。
勝手雲の下限は昨日23345円。
今日は23406円。
ここをキープするのは結構至難の技となる。
ボリンジャーのマイナス1σは23075円、マイナス2σが22651円。
マイナス3σで22226円。
9月からの上昇相場で25日線を割り込んだのは5回目。
終値で明確に割り込んだのは2回目。
3日目には25日線上に復活だったのが歴史。
気学では「逆行性強い日。逆張り方針良し」。
明日は「下寄りすると戻し、上よりすると押し込む日」。
「月の初日高のアノマリーが継続するならば20ヶ月連続期待の買い場面
2月1日と14日の株高アノマリーもある。
空売り比率のピークアウトに期待」という声も聞こえる。
「今年の水曜は勝ちなし。昨年9月の6連敗に並んでアク抜け」という見方もできよう。
中途半端な数値ではなかなか天底は名言できない。
200日線から15%のプラス乖離では難しい。
45%ならば反転だろう。
もっとも松井証券評価損率速報の買い方プラスは該当した。
Quick調査の信用評価損率がプラスだったらダメ押しだったろうがプラス3%台まで。
裁定買い残の3兆4267億円も6兆円に届かず中途半端だった。
信用買い残の3兆円は該当したかも知れない。
東証1部の時価総額の700兆円台もそうなのかも知れないが・・・。
空売り比率の47%が絶対値だとすれば、それは今日の動き如何になる。
「ヘッジファンドの運用が持ち直している」との見出し。
2017年の運用収益率は世界的な株高を支えに8%強増加。
4年ぶりの高い水準になった。
運用資産の残高も3.2兆ドル(約350兆円)と過去最高更新。
これが悪さをしているのだろうか。
市場関係者の注目は意外と「皆既月食」。
↓
満月よりも大きく見える「スーパームーン」
満月が一月で2度起こることを「ブルームーン」
さらに月食のときに月が赤銅色を帯びる「ブラッドムーン」
この3つの現象が重なり非常に珍しい現象となるのが「スーパー・ブルー・ブラッドムーン」
今夜21時前。
満月に地球の影がかかりはじめ22時前に完全に隠れるという。
「満月を境に相場は反転もしくは加速することはよくあるところ」とも。
NYダウは362ドル安の26076ドルと5日続落。
一時411ドル下落した場面もあった。
NASDAQは64ポイント安の7402ポイントと続落。
S&P500は31ポイント安の2822ポイントと続落。
ダウ輸送株指数は148ポイント安の10965ポイント。
3市場の売買高は81億株。
CME円建ては大証70円安の23190円。
ドル建ては大証比45ポイント安の23215ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比40円安の23220円。
ドル円は108.76円。
10年国債利回りは2.726%。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
アドソル日進(3837)・・・動兆。
アドソル日進に注目する。
同社は大企業向け大規模システムの開発が中核。
ガス向けシステム開発が好調。
航空関連制御にも期待感。
セキュリティ関連、メディカル関連も拡大基調。
AI・IoT関連に注力。
中計は2019年目標を1年前倒しで達成見通し。
(兜町カタリスト櫻井)
