295円高と大幅反発、米株高・円高一服で安心感

1日午前の日経平均株価は反発した。前日比295円28銭高の2万3393円57銭で前場を終えた。上げ幅は一時300円を超えた。
 
前日の米株式相場の上昇や円高の一服で投資家心理が改善した。幅広い銘柄に買いが入った。前日までの6日続落で日経平均は50日移動平均(1月31日時点で2万3070円)の水準近くまで下げたため、いったん値幅調整が一巡したとみた投資家が買いを入れた。
大手銀行株が上昇したほか石油や非鉄株に買いが集まり全体戻り相場を後押しした。
 
韓国や台湾などアジアの株式相場が総じて堅調に推移したのも追い風となった。中国メディアの財新と英調査会社IHSマークイットが1日発表した中国の1月の製造業PMI(購買担当者景気指数)は51.5と前月から横ばいとなり、市場で目立った反応は見られなかった。
 
 
東証1部の値上がり銘柄数は1732と全体の84%を占めた。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆7645億円、売買高は9億3578万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は285、変わらずは45だった。

個別では、米ゼロックスを買収すると前日に発表した富士フイルムが急伸した。4~12月期が増益だった三井住友FGの上昇も目立った。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが大きく買われた。トヨタやソニー、ファナック、キーエンスも買われた。
東邦チタニウム、トーカロが大幅高、黒崎播磨ストップ高となった。東京特殊電線も一時値幅制限いっぱいに買われた。
 
一方、決算を前日に開示した富士通やエプソンは下げた。日東電工も安い。スクロールが値下がり率トップに売られた。
 
東証2部株価指数は前日比82.55ポイント高の7648.54ポイントと3日ぶり反発した。
値上がり銘柄数は291、値下がり銘柄数は154となった。
 
個別では、平和紙業がストップ高。キーウェアソリューションズ、日本精蝋は一時ストップ高と値を飛ばした。森組、ソルコム、ブルボン、ダイショー、東京インキなど23銘柄は昨年来高値を更新。カワタ、ヤマシナ、日本電通、KIホールディングス、サンユウが買われた。
 
一方、岡野バルブ製造が昨年来安値を更新。エスビー食品、FUJIKOH、ダイベア、丸藤シートパイル、日鍛バルブが売られた。

株ちゃんofficial xはこちら!
目次