一休みの谷間でも堅調展開

週明けのNY株式は反発の動き。
ドイツではメルケル首相が進めていた3党連立協議が決裂。
不透明感が高まったが欧州株が上昇。
債券相場も落ち着いていたことから上値は重かったものの「投資家のリスク選好姿勢が高まった」との解釈だ。
個別では投資判断の引き上げから通信のベライゾン、
半導体のマーベルによる同業のカビウムへのM&Aを好感して半導体のマイクロン・テクノロジーが上昇した。
「電気通信サービス」、「金融」「資本財・サービス」などのセクターが上昇。
「ヘルスケア」「公益事業」などのセクターが下落。
もっとも23日が感謝祭の祝日で24日は短縮取引。
米議会は休会で重要な米経済指標や企業業績の発表も少ない。
クリスマスラリーへの一休みの谷間でもあり積極的な売買は控えられた印象。
 
「11月続伸への道」
 
違和感のある下落というのが週明けの日経平均。
東証1部の騰落銘柄数は値上がり1263銘柄。値下がり700銘柄。
どう考えても指数は上昇していなくては不自然だ。
市場では「日経平均は終日軟調だったが、ドル円が大きく円高に振れた割には、比較的落ち着いた動きで」という見方もある。
トヨタ、ソニーがプラス。
新興市場やREITは元気な展開。
キーワードは「中小型や出遅れ、割安」となってきた印象だ。
10月の外国人投資家の地域別売買動向では大量買いは「欧州」投資家。
ロンドン拠点の年金基金が中心とみられる。
CTAなど短期型のヘッジファンドも含まれているとの観測もある。
欧州だとオイルマネーの存在も否定はできなかろう。
「その連中のドテンウリ」という声も聞かれる。
「東証1部の売買代金が2兆3600億円台に急減。薄商いは売り一巡を象徴」という楽観論もある。
課題は25日線(22101円)がサポートするかどうかだろう。
プラスかい離は0.7%(週末プラス1.5%)まで低下した。
騰落レシオは105.63%。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
空売り比率の42.8%と日経平均採用銘柄のEPSが1521円(週末1534円)まで低下したのは気にかかる。
シカゴ225先物終値は日中比220円高の22460円。
11月月足陽線基準22420円を上回って来たのは朗報だ。
SQ値22531円を捉えられれば「11月続伸」への道が見えてこようか。

(兜町カタリスト櫻井)

株ちゃんofficial xはこちら!
目次