21日午前の日経平均株価は反発した。午前終値は226円62銭高の2万2488円38銭だった。
20日の欧米株高や円安を受け、買いが先行した。
株価指数先物買いを交えて上げ幅を広げ、一時2万2563円25銭(前日比301円49銭高)を付ける場面があった。その後は利益確定売りに上値を抑えられ、伸び悩み商状となった。
株価指数先物が相場上昇を主導し、ファストリやファナック、ソフトバンクといった指数への影響が大きい値がさ株の上昇が目立った。
外国為替市場で円が1ドル=112円台半ばに下落したのも日本株を支えた。
ただ、「2万2500円前後ではいったん利益を確定する売りも出た」といい、日経平均の上げ幅は朝方に比べると縮小した。トランプ米大統領が「テロ支援国家」に指定した北朝鮮を巡る地政学的リスクへの警戒感も上値を抑えた。
午前の東証1部の売買代金は概算で1兆1285億円、売買高は7億2320万株だった。値上がり銘柄数は1466と全体の約72%を占めた。値下がりは471、変わらずは、100銘柄だった。
東証株価指数(TOPIX)も反発した。業種別TOPIXは33業種のうち32業種が上昇した。「石油石炭製品」や「化学」の上げが目立った。
個別では、ソフトバンクグループが堅調、トヨタ自動車も買い優勢だった。資生堂や花王が一段高となった。コマツやクボタなど機械株も上昇した。ヤーマンが値を飛ばし、カーリットホールディングス、豊和工業なども大幅高。
半面、エーザイやアステラスなど医薬品株は安い。東京海上やSOMPOにも売りが出た。
ニトリホールディングス、アウトソーシングが利食いに押され、アカツキも軟調。テイクアンドギヴ・ニーズ、双信電機、アルテックも安い。
東証2部株価指数は前日比58.62ポイント高の6756.43ポイントと反発した。
値上がり銘柄数は276、値下がり銘柄数は149となった。
個別では、土屋ホールディングス、ダイナック、アヲハタなど21銘柄が年初来高値を更新。技研興業、アルメディオ、マナック、東邦化学工業が買われた。
一方、内海造船、ショクブンが年初来安値を更新。ラオックス、トレックス・セミコンダクター、セブンシーズホールディングス、カワタが売られた。
