[概況]
1日東京時間の外国為替市場において、米ドル円は上値の重い推移となっている。
本日NY時間には、米税制改革法案が採決される予定となっており、同行が注目されている。
同法案については、11月29日に審議入りの動議が可決され、翌30日にも審議結果の採決が下される予定であった。
しかし、数名の共和党上院議員が条件付きで賛成する意向を示したとみられ、調整に時間がかかっているとのこと。
一時は、共和党上院の重鎮、マケイン上院議員が支持を表明したとの報道から、楽観的な見方が進んだこともあり、仮に否決されるようであれば、失望感からの米ドル売りが進む可能性はある。
仮に、可決されたとしても、両院協議会における下院案との調整も必要で、採決通過後も一気の米ドル買い地合いには繋がりにくいか。
本日上値を抑えられた水準(高値:112.70円)には、21日移動平均線(112.68円)や今月前半の下落の半値戻し水準(112.79円)等、テクニカル的な節目が複数差し掛かっており、目先も同水準における戻り売り圧力はそうだ。
5日移動平均線の差し掛かる111.90円をサポートに、下値を固めつつ再度の上値トライを目指せるか、注目したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
