7日のNYダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発し、前日比70ドル57セント高の2万4211ドル48セントで終えた。
ハイテク株の上昇や原油高を好感し、買いが先行した。
これまで売られていた銘柄を中心に見直し買いが入りやすかった。米長期金利が上昇し、金融株が買われたのも指数を押し上げた。原油価格の上昇を手がかりにエネルギー関連株にも買いが優勢になった。
ただ、税制法案の行方や明日の雇用統計結果を見極めたいとの思惑もあり、上値は限られた。
明日は歳出法案(債務上限引き上げ)の採決も控えているが、否決された場合は政府機関の閉鎖に繋がる為、積極的な売買を控える動きもみられた。
セクター別では、運輸や資本財が上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や食品・飲料・タバコが下落した。
ナスダック総合株価指数は続伸した。前日比36.466ポイント高の6812.841で終えた。フェイスブック、グーグルの持ち株会社アルファベット、アマゾン・ドット・コムやアップルなど主力の一角が上昇して指数を支えた。
個別では、ヨガウェアのルルレモン・アスレティカ(LULU)や、ディスカウントストアのダラー・ゼネラル(DG)は決算内容が好感され、上昇。中国電子商取引のアリババ・グループ(BABA)と自動車大手のフォード(F)はクラウドコンピューティングや人工知能(AI)分野での協力で合意し、ともに買われた。
一方で、口コミサイトのイェルプ(YELP)は一部アナリストによる投資判断引き下げを受け、下落した。
NYダウ工業株30種(ドル)
24,211.48 +70.57
S&P500種
2,636.98+7.71
ナスダック
6,812.841+36.466
NY金(ドル/トロイオンス)
1,266.10 +1.20 6日 終値
NY原油(ドル/バレル)
56.63 +0.67 7日 16:29
円・ドル
113.10 – 113.11 +0.56
【シカゴ日本株先物概況】
シカゴ日経平均先物は大幅に反発した。12月物は前日比320円高の2万2560円で取引を終えた。7日の大阪取引所の終値を30円上回った。世界的な株高の流れを受けてNYダウ工業株30種平均が3日ぶりに上昇に転じ、日本株先物もつられて上げた。円安も買い安心感を誘った。
シカゴ日経先物 ドル建
22635 + 145
シカゴ日経先物 円建て
22585 + 95
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100種総合株価指数は反落した。前日6日の終値に比べ27.28ポイント安の7320.75で引けた。石油株とたばこ株の下げが指数を押し下げ、構成銘柄の約6割が下落した。
午前は欧州各国株式相場の上昇に連動したが、午後にポンドが買い戻されると、グローバル企業の銘柄を多く含む同株価指数は通貨高で悪影響を受けるとの懸念から下落に転じた。
個別では、石油のBPとロイヤル・ダッチ・シェルが売られた。たばこ株も下がった。前日に大幅上昇した反動で、ブリティッシュ・アメリカン・タバコが安くなった。リオ・ティントなど鉱業株も軟調だった。
エンジニアリング・防衛・鉄道などのバブコック・インターナショナル・グループは、配当権利落ちで3%超下落した。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
ドイツ株式指数(DAX)は3日ぶりに反発した。終値は前日6日に比べて46.30ポイント高の13045.15だった。
放送大手のプロジーベンザット1メディアとコメルツ銀行、電力のRWEは上昇した。一方で、化学のBASFは、アナリストによる投資判断引き下げなどが響いて下落した。
■フランス・パリ株価指数
