大和のレポートは「干支と相場」。
「戌年は亥年選挙を前に大宰相を選び、株価は政策牽引で前年の高値抜け」というのが結論だ。
(1)戌年を含む申年~亥年は、それぞれ戦後では一度ずつしか日経平均が年間で下落した事がない。
戌年はその期間の中心。
十二支別の平均パフォーマンスを累積すると、2020 年(次の子年)まで上昇するイメージとなる。
十二支の相場格言は「戌笑い」。
2016年はブレグジット、トランプ氏当選。
2017年は北朝鮮のミサイルや核問題等で「申酉騒ぐ」年。
2018年は笑う年に変わることに期待。
その先では丑年(次は2021年)は酷い年が多い。
1949年ドッジデフレ。
1961年証券不況の天井。
1973年過剰流動性相場の天井。
1997年金融危機。
リーマン・ショック後の大底の2009年など。
翌年となる寅年(次は2022年)の日経平均は過去一度しか上昇したことがない。
(2)1973年に大天井。
9年後の1982年に押し。
その時点のニューエコノミーであるVTR相場は大天井の11年後の1984年まで継続。
1961年天井後の押しは、その前のバブル的な天井が複数あったためか9年目ではなかった。
押しの2年後までカラーTV相場だった。
2018年は2007年BRICsバブルの11年後。
2016年の押しの2年後。
値嵩株・ニューエコノミー相場の大佳境となる可能性。
(3)年足で見ると、戊(つちのえ、西暦末尾が8の年)は年足が陽線だと年初が安値。
陰線だと年初が高値になることが多い。
寄り切り線、寄り付き坊主と言われる足で、出現以降も方向感が続きやすいとされる。
戊(つちのえ)の後は値動きが継続しやすい。
かつては前年の底入れから上昇中の年が多く、近年は年終盤の底入れまで下落が多い。
出来事としては、関門トンネル開通、成田空港開港、青函トンネル開通、
瀬戸大橋開通、東京スカイツリー着工と、大規模なインフラの完成・着工が多い。
2018年はオフィスビル等に注目。
スケジュールを見てみると・・・
15日(金):日銀短観、米NY連銀製造業景気指数、鉱工業生産
18日(月):貿易統計、米NAHB住宅価格指数
19日(火):パンダシャンシャン一般公開、米経常収支、住宅価格指数、独Ifo景況感
20日(水):日銀金融政策決定会合、全産業活動指数、コンビニ売上高、米中古住宅販売
21日(木):黒田日銀総裁会見、米GDP確定値、フィラデルフィア連銀製造業景況感、CB景気先行指数、シカゴ連銀全米活動指数
22日(金):米耐久財受注、個人所得、新築住宅販売、税制改革法案期限
(兜町カタリスト櫻井)
