小反落、利益確定売り、市場エネルギー不足 

25日午前の日経平均株価は小幅に反落した。前週末比14円87銭安の2万2887円89銭で午前の取引を終えた。
 
25日はクリスマス休暇に伴い休場となる海外市場が多く、市場エネルギーも低調。一部の投資家による散発的な利益確定売りが優勢となった。節目の2万3000円を意識した押し目買いも入り、日経平均の下げ幅は限られた。
海外投資家による寄り付き前の注文はほとんどみられなかった。個別の取引材料がある銘柄以外の売買は盛り上がりを欠いた。
 
東証1部の大型株の値動きが小さくなり、「短期志向の個人投資家の資金が新規上場銘柄など値動きの軽い銘柄に移動した」のも大型株の重荷につながった。
もっとも朝方の利益確定売りが一巡した後は自動車株の一角などに押し目買いが入り、日経平均は下げ渋る場面があった。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で7700億円、売買高は5億2675万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1250と、全体の約6割を占めた。値上がりは722、変わらずは92だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反落した。

 
個別では、2017年3~11月期の連結決算を22日に発表したニトリHDが大幅に下落した。仮想通貨のビットコインが急落し、SBIやGMOインターネットなどの関連銘柄が下げた。国内長期金利の低下で三菱UFJや三井住友FG、みずほFGなどの金融株も下落した。
ソフトバンクグループが冴えず、日本郵船も下げた。
半面、キーエンスや日電産などは高い。エーザイやヤマトHDが上昇し、キヤノンや住友不も上げた。ジーンズメイトが急伸、飛島建設、シグマクシスも物色人気に。木村化工機、日本トムソンも高い。
 
東証2部株価指数は前週末比5.68ポイント安の7169.40ポイントと続落した。
値上がり銘柄数は181、値下がり銘柄数は263となった。
 
個別では、サイオスがストップ安。価値開発、フライトホールディングス、昭和ホールディングス、瑞光、トレックス・セミコンダクターなど11銘柄は年初来安値を更新。ぷらっとホーム、大興電子通信、富士ピー・エス、日本電通、テクノマセマティカルが売られた。
 
一方、福留ハム、シノブフーズ、クリヤマホールディングス、情報企画、ダイナパックなど21銘柄が年初来高値を更新。省電舎ホールディングス、SECカーボン、杉村倉庫、トーヨーアサノ、伊勢化学工業が買われた。
 
きょう25日にジャスダック市場と名証2部に上場したABホテルに買い注文が集まり、取引が成立しなかった。午前の取引終了時点の気配値は2550円で、公募・売り出し価格(公開価格、1500円)を70%上回っている。
 

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