[概況]
ECB理事会で緩和縮小策となる資産購入額の減少幅が600億ユーロから300億ユーロとなり、市場の予想ほど減少幅が大きくなかった事やドラギECB総裁も会見で緩和縮小に慎重な姿勢を崩さなかった事からユーロは売られ、対ユーロでの上昇からドルは対円でも値上がりした。
其の後NY市場に入り発表された新規失業保険申請件数は予想より減少したが、9月卸売在庫速報値は予想を下回り、続いて発表された9月中古住宅販売成約指数も予想を下回って、ドルは上値を抑えられた。
しかしNY株式市場の上昇やユーロが売られた事などによるドル買いに、NY市場引け間際にドル/円は当日高値114.090円まで上昇し、最後も前日比+27.5銭高の114.030円と114円台に乗せて引けた。
一方ユーロはECB理事会後は下げ続け、NY市場引け近くに当日安値132.640円まで下落し、前日比-1.515円の132.865円と大幅安で引けた。
ドルは114円台を維持して引けたが、このまますんなりと上昇基調を維持出来るかどうか注目したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
