27日午前の日経平均株価は続伸した。午前終値は前日比203円46銭高の2万1943円24銭だった。
大きく買い優勢で始まり、日経平均株価は寄り後にいったん伸び悩む場面もあったが、後半買い直される展開で200円を超える上昇となった。
量的緩和政策の縮小を26日に決めた欧州中央銀行(ECB)を巡り今後の縮小ペースは緩やかとの見方から、投資家の買い安心感につながった。
好業績を受け26日の時間外取引で米ハイテク株が軒並み上昇したことも追い風となった。NYダウが反発、為替も1ドル=114円台と円安に振れたことも全体相場にポジティブに働いている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆5044億円、売買高は10億3817万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1447と全体の約7割を占めた。値下がりは478、変わらずは104銘柄だった。
個別では、米国の長期金利の上昇で、運用収益の改善期待から三菱UFJや三井住友FGなどメガバンクが買われ、相場を押し上げた。
米国で26日に増収増益の7~9月期決算を発表した米マイクロソフトやアルファベットなどハイテク企業の株価が同日の時間外取引で上昇した。
日本株の投資家心理が改善しファナックや京セラ、東エレクといったハイテク株が買われた。
2018年3月期の連結営業利益が過去最高を更新する見通しを発表した日立が年初来高値を更新。
ファナック、ファーストリテイリング、任天堂も買われた。
一方、17年4~9月期の連結営業利益が市場予想を下回った富士通は大幅安となり、無資格検査が報じられたSUBARUも安い。
東京応化工業、ゴールドクレスト、双信電機などが売られた。
東証2部株価指数は前日比27.00ポイント高の6906.21ポイントと続伸。
値上がり銘柄数は276、値下がり銘柄数は162となった。
個別では、シャープ、リミックスポイントが上げたほか、ダイナック、アヲハタ、アグレ都市デザイン、田岡化学工業が上げた。
一方、アジアでのバドミントン関連売上の減速が伝えられ、ヨネックスが年初来安値を更新。
サンユウ、日本パワーファスニング、ピーエイが売られた。
