31日前場の日経平均株価は前日比78円15銭安の2万1933円52銭と4営業日ぶりに反落。
朝方は、米国株安や円高を受けて利益確定売りが先行した。
米国の金利低下を受けて大手銀行株が軒並み安となり、東証株価指数(TOPIX)の重しになった。
また、米国の携帯電話事業の統合交渉打ち切りが報じられたソフトバンクGが大幅安となり、1銘柄で日経平均株価を50円以上押し下げた。
ただ、決算内容が予想より良かった銘柄や業績予想を上方修正した銘柄などには朝から買いが入ったほか、押し目買いで下げ渋る銘柄も散見され、日経平均は前引けにかけて下げ幅をやや縮めた。
日銀のETF(上場投資信託)買い期待もあって下げ渋りの流れとなった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
東証1部の出来高は8億8584万株、売買代金は1兆6347億円。騰落銘柄数は値上がり959銘柄、値下がり972銘柄、変わらず100銘柄。
個別では、国内化粧品事業の伸び悩みが懸念された花王は大幅安となった。円の強含みを嫌気して、トヨタやSUBARUなど自動車株の一角が下げた。18年3月期が経常減益となったぐるなびは下落した。ソフトバンクグループが大幅安、ぐるなび、スタートトゥデイが急落したほか、ペッパーフードサービスも大きく売られた。
半面、家庭用ゲーム機の販売台数を上方修正した任天堂が大幅高。パソコン事業の統合を中国・レノボグループと合意した富士通は高い。派遣料金の値上げが伝わり、リクルートは堅調だった。デンソー、TDKも高い。タダノ、横河ブリッジホールディングスが大幅高、エスペック、愛三工業なども値を飛ばした。
東証2部株価指数は前日比3.73ポイント安の6949.65ポイントと4日ぶり反落した。
値上がり銘柄数は211、値下がり銘柄数は229となった。
31日新規上場した家賃債務保証を手がけるCasaの午前終値は初値(2331円)を約3%下回る2263円だった。
個別では、リミックスポイント、ファインシンター、ダイヤモンド電機、アルプス物流、サンユウが売られた。
一方、セメダインが一時ストップ高と値を飛ばした。田辺工業、TTK、ソルコム、アヲハタなど25銘柄は年初来高値を更新。日本パワーファスニング、宮入バルブ製作所、セブンシーズホールディングス、三社電機製作所が買われた。
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