必然

週末のNY株式市場は主要3指数そろって上昇した。
上昇をけん引したのはアップル。
iPhoneの高級モデル「X(テン)」を発売。
世界各地のアップル直営店前には長蛇の列ができたことを好感した。
また第1四半期売上高見通しは840億~870億ドルで、市場予想平均の841億8000万ドルを上回った。
雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比26.1万人で着地。
9月の増加数は速報値の3.3万人減から1.8万人増へと上方修正。
失業率が4.1%と前月比0.1ポイント低下。
10カ月ぶりの低水準となった。
「大きなインフレ圧力を伴わずに安定的な成長を遂げるゴルディロックスの状況」との声が聞こえる。
週間ベースではNYダウは0.4%高、8週続伸(累計8.0%上昇)。
NASDAQは0.9%高、6週続伸(同5.3%上昇)。
S&P500は0.3%高、8週続伸(同5.1%上昇)。
トランプ大統領はFRB次期議長にジェローム・パウエルFRB理事を指名。
米下院共和党は連邦法人税率の20%への引き下げや所得税の簡素化などを柱とした税制改革案を発表。
「実現すれば1980年以来最大級の税制改革となる」という。
ドルは主要通貨に対し幅広く上昇。

週末一段高で22500円台に乗せた日経平均株価。
日経平均が400円超値上がりした翌日で3連休控えだったがほぼ引けピンで119円高。
TOPIXも上昇した。
東証1部の騰落状況値下がり銘柄が1060(52.1%)と奇妙な上昇だった。
先々週末の10月27日に日経平均は268円上昇し22000円台に到達。
先週末も週末高。
週間では先々週が550円高、先週が530円高。
2週連続で500円超の大幅上昇。
結局2週間で1000円超の上昇となったことになる。
週間ベースでは、日経平均株価は2.4%高、8週続伸(累計16.9%上昇)。
週足では5週連続で陽線。
TOPIXは1.3%高、8週続伸(同12.6%上昇)。
東証マザーズ指数は1.6%高、2週続伸(同4.3%上昇)。
日経ジャスダック平均は0.5%高、2週続伸(同2.9%上昇)。
東証2部指数は0.4%高、2週続伸(同1.3%上昇)。
日経平均は8週連続の上昇。
この間の上げ幅は3264円(17%)に達した。
10月第4週の海外投資家は5週連続で買い越し。
買越額は6703億円。
前週は4452億円の買い越し。
5週間の累計買越額は2兆4342億円。
個人は7週連続の売り越しで売越額は5951億円。
前週は4955億円の売り越し。
7週累計売越額は2兆7893億円。
先物では海外投資家が4週連続で買い越し。
買越額は2029億円。
前週は4218億円の買い越し。
現物株と合わせると8733億円の買い越しとなる。
海外投資家のアベノミクス相場以降の累計買入額は約15兆円。
同期間の日銀のETF買いの14兆円を逆転したことになる。
25日線(21291円)からのかい離は5.86%。
25日線は1日約90円上昇している。
直近の最大かい離は昨年12月13日のプラス6.2%。
第2次限界のプラス10%は23420円。
200日線(19595円)からのかい離はプラス14.0%。
最近の最大かい離は昨年12月20日のプラス15.7%。
プラス20%かい離で23514円と計算できる。
騰落レシオは125.11%と低下した。
空売り比率は38.16%と落ち着いている。
日経平均採用銘柄のPERは15.28倍でEPSは1475.07円と増加継続。
225先物CME終値は大証日中比125円高の22605円。
2016年のバブル崩壊以降高値22666円を捉えての戻り。
挑戦体制は整ったと見たい月曜日。

日経平均の歴史的限界点というのは200日移動平均からの45%かい離。
現況に当てはめると19595円×1.45=28412円。
これはまだ無理筋だろうが、可能性がない訳ではない。
目先の日経平均の限界点はプラス10%かい離。
21291円×1.1=23420円。
EPSは1475円。
16倍で23600円と計算可能な水準。
因みに、全体の42.1%が通過した4~9月期決算。
上期売上高は9.8%増、経常利益は31.6%増、純利益は42.7%増。
通期売上高は7.1%増、経常利益は13.1%増、純利益は18.8%増。
3月末終値は18909円。
18.8%増ならば22463円。
これが妥当水準だとするとやや割高感はあるが、相場はトレンドで進むものでもある。
高値というのはその時には気が付かず、後からあそこが高値と確認できるもの。
ここが株の難しさでもある。
来年からCMEでTOPIX先物が上場する。
シナリオ的にはそこから自動車・銀行の上昇というのはアリという気がする。
トランプ大統領の横田ベースでの演説。
自由とか愛とかいう言葉が散りばめられていたが、脳裏に残ったのは「株は史上最高値」の一言。
ここに世界株高の原点があるのだろう。
ある意味、今の株高は歴史の必然と考えるべきなのかも知れない。

NYダウは22ドル高の23539ドルと4日続伸。
NASDAQは49ポイント高の6764ポイントと3日ぶりの反発。
S&P500は7ポイント高の2587ポイントと4日続伸。
それぞれ市場最高値を更新。
ダウ輸送株指数は23ポイント安の9755ポイント。
3市場の売買高は67億株と木曜の74億株からは低下。
CME円建ては大証比125円高の22605円。
ドル建ては大証比145ポイント高の22625ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比70円高の22550円。(11月3日終値ベース)
ドル円は114.07円。
10年国債利回りは2.343%。

◇━━━ カタリスト ━━━◇
メイコー(6787)・・・動兆。

メイコーに注目する。
同社はプリント配線板大手。
車載とスマホが拡大基調。
業績は好調。
ベトナム等海外設備投資拡大に期待感。
(2185円)

(兜町カタリスト櫻井)

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