円安など背景に小幅続伸。買い一巡後伸び悩む

6日前場の日経平均株価は前週末比2円43銭高の2万2541円55銭と小幅に3日続伸して引けた。
前週末の米国市場は、米アップルの好決算を手掛かりにダウ平均はじめ主要株価指数が最高値を更新した。
日経平均株価もシカゴ日経平均先物高にさや寄せして上昇で始まったが、買い一巡後は利食い売りが台頭し、小高い水準でもみ合っている。
 
日米首脳会談や終了後の共同会見を午後に控え、様子見姿勢の取引参加者も出ている。「売り買いはがっぷり四つ」とされ、市場関係者が節目として強く意識するバブル崩壊後の上昇相場で付けた1996年6月の高値(2万2666円)は「触れる程度では」との声が上がっている。
東証株価指数(TOPIX)は1.66ポイント安の1792.42と小反落した。
東証1部の出来高は9億7920万株、売買代金は1兆6895億円。騰落銘柄数は値上がり858銘柄、値下げがり1083銘柄、変わらず92銘柄。
 
個別では、ユニクロの10月の国内既存店売上高が前年同月比8.9%増と大きく伸びたファストリが上昇した。インターネットテレビの番組の視聴数が好調だったサイバーも高かった。原油先物相場の上昇を受け、国際石開帝石や石油資源が上げた。いすゞや丸紅、アサヒが買われた。ソニーが商いを伴い上昇、キーエンス、ファーストリテイリングも高い。三菱ロジスネクストがストップ高、旭ダイヤモンド工業、芝浦メカトロニクスなども値を飛ばした。
一方、ソフトバンクグループやマツダ、大東建が売られた。JTや資生堂、東ガスも下落した。任天堂が冴えず、古河電気工業が大幅安。ステラ ケミファ、UACJ、セガサミーホールディングスも大きく値を下げた。
 
東証2部株価指数は前営業日比32.24ポイント安の6917.84ポイントと続落した。
値上がり銘柄数は236、値下がり銘柄数は207となった。
 
個別では、Casaが年初来安値を更新。セメダイン、タクミナ、MCJ、日本パワーファスニング、アルメディオが売られた。
 
一方、田辺工業、鈴縫工業、エイジア、北海道コカ・コーラボトリングなど35銘柄が年初来高値を更新。小島鉄工所、浜井産業、川本産業、杉村倉庫が買われた。

株ちゃんofficial xはこちら!
目次