〔米株式〕ダウ反落、84ドル安=戦闘終結巡り不透明感
24日のNYダウ工業株30種平均は反落し、終値は前日比84ドル41セント安の4万6124ドル06セントだった。
米国・イスラエルとイランの軍事衝突が長期化するとの懸念が引き続き相場の重荷だった。停戦に向けた交渉が本格化する可能性が意識され、ダウ平均は上げる場面もあった。
ダウ平均は午前に一時400ドルあまり下げた。
トランプ米大統領は24日、戦闘終結に向けイランと協議していると前日に続いて強調。パキスタンのシャリフ首相は、米イランの同意を条件に、戦闘終結に向けた会合を主催する準備ができていると述べた。ただ、この日も軍事衝突は続いており、市場では期待と不安が交錯。
ダウ平均はプラス、マイナス圏を行き来する展開となった。
中東での紛争終結とエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖解除などを巡って不透明感が強いなか、24日の米原油先物市場ではWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物が一時1バレル93ドル台と前日比で6%近く上昇した。米債券市場では長期金利が前日比0.08%高い(債券価格は安い)4.42%に上昇する場面があった。
ダウ平均は190ドルあまり上げる場面があった。トランプ氏が24日午後、ホワイトハウスで記者団に対して「イランは米国と対話しており、理にかなった話をしている」などと語った。「彼らはこの先絶対に核兵器を持たないことで合意した」などとも主張した。バンス米副大統領やルビオ米国務長官などがイランとの交渉に当たっていると明らかにした。
米ニュースサイトのアクシオスは24日午後、米国とパキスタンや中東の仲介国が早ければ26日にも停戦に向けたイランとの高官協議を実施することで議論していると報じた。イランからの回答を待っているという。停戦合意への期待が強まり、主力株の一角に買いが入る場面があった。
ソフトウエア関連株などへの売りも相場の重荷だった。人工知能(AI)開発のアンソロピックが24日に公表したリポートでAIの利用がコード生成などから事務作業や財務分析、経営管理などに広がっていることが分かった。セールスフォースが大幅安となり、IBMやマイクロソフトなども売られた。
ダウ平均の構成銘柄ではアマゾン・ドット・コムやウォルト・ディズニーなども下げた。一方、キャタピラーやシスコシステムズ、ナイキ、ウォルマートなどが買われた。
ナスダック総合株価指数は反落した。終値は前日比184.866ポイント安の2万1761.894だった。アルファベットやデータ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズが下落した。ソフト株も全般に軟調だった。一方、半導体製造装置のアプライドマテリアルズ(AMAT)などが上昇した。
〔ロンドン株24日 反発〕
24日の英FTSE100種総合株価指数は5営業日ぶりに反発した。前日比71.01ポイント(0.71%)高の9965.16で終えた。原油先物相場の高止まりを背景に、英シェルなど指数への寄与度が大きい石油株が買われた。
中東情勢を巡る警戒感が根強い。原油の国際指標の一つである北海ブレント先物で期近5月物は1バレル100ドルを上回り、前日の清算値より高い水準での推移が続いている。
パキスタンのシャリフ首相は24日、X(旧ツイッター)への投稿で、中東での停戦に向け「協議を開く準備はできている」と表明した。
トランプ米大統領が前日、イランと戦闘終結に向けた協議を行っていると表明したことを好感する買いがこの日も優勢だった。ただ、中東紛争による長期的な経済への悪影響に対する懸念は根強く、上値を追う動きは限られた。
鉱業のほか、製薬を含むヘルスケア関連に買いが優勢だった。他方、航空機エンジン大手ロールス・ロイス・ホールディングスなど防衛・航空関連や住宅建設株、不動産投資信託(REIT)に売りが優勢だった。
〔ドイツ株24日 小幅反落〕
24日のドイツ株価指数(DAX)は小幅に反落し、前日比16.95ポイント安の2万2636.91で終えた。一部金融機関が投資判断を引き下げたと伝わったソフトウエアの独SAPが下げるなど、時価総額が大きい銘柄に売りが優勢で、指数の重荷となった。
中東での軍事衝突の成り行きに市場参加者の関心が高い。原油先物相場の高止まりは投資家心理の重荷となる一方で、米国とイランの停戦交渉の可能性が意識されたことは相場を下支えした。パキスタンのシャリフ首相は24日にX(旧ツイッター)へ、中東での停戦に向けた「協議を開く準備はできている」と投稿した。トランプ米大統領は自身のSNSでシャリフ氏の投稿を共有した。
防衛の独ラインメタルなど工業関連の銘柄に売りが出た。金融株や不動産のボノビア、スポーツ用品大手アディダスが下げた。他方、化学大手BASFや、独シーメンス・エナジーなど電力関連が上昇した。DAXは前日比で小幅ながら上昇に転じる場面があった。
欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は続伸し、前日比0.22%高で終えた。
