《マーケットストラテジーメモ》 3月第2週

9日(月):

週末のNY株式市場で主要3指数は揃って1%超の続落。原油先物が一時10%超急伸し2023年10月以来の高値を更新。イラン問題と景気後退リスクが拡大した格好。VIX(恐怖指数)は29.49。2022年4月以来の高水準。恐怖と欲望指数は33→27。燃料費の高騰を受け旅行関連株が下落。エネルギー関連株は上昇。日経平均株価は2892円安の5万2768円と3日ぶりに反落。下落幅は「令和のブラックマンデー」となった2024年8月5日以来1年7カ月ぶりの大きさ。過去3番目の下落幅。中東情勢の緊迫化に伴い原油相場が高騰。投資家心理が悪化した。

日経平均は一時4200円以上下落して5万2000円を割り込みほぼ全面安。大引けにかけて日経平均は下げ渋りの展開。TOPIXは3日ぶりに反落。下落率は一時6%を超えた。東証プライムの売買代金は9兆6756億円。ローム、セコムが上昇。フジクラ、アドテストが下落。日経VIは57.00。日中高値は66.65

10(火):

週明けのNY株式市場で主要3指数は揃って反発。主要株価3指数はほぼ終日急落していたが、イランに対する軍事攻撃が「ほぼ完了した」とのトランプ発言を好感。引けにかけて上昇に転じた。原油先物は一時2022年半ば以来の高値を付けた。ただトランプ大統領がロシア産原油世才の一部緩和を検討しているとの報を受け下落。フィラデルフィア半導体指数も反発。半導体メーカーのサンディスク、ブロードコム、エヌビディアが上昇。一方、住宅建設株、銀行株、航空宇宙・防衛株は軟調。3市場の合算出来高は224.1億株。直近20営業日の平均は199.9億株。

日経平均株価は1519円高の5万4248円と反発。イラン情勢を巡る投資家の過度なリスク回避姿勢が後退。半導体を含む幅広い銘柄に買いの勢いが強まり、日経平均の上げ幅は1900円を超える場面があった。い一巡後は様子見ムードで上値は重かった。TOPIXは反発。東証プライムの売買代金は7兆7116億円。東エレク、TDKが上昇。ローム、イオンが下落。反発ながら5日線が25日線を3日連続で下回った。

11(水):

火曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。序盤は上昇していたが失速。「イラン紛争が予想より早く終結するという期待」は勝手に薄れたとの解釈。

情報技術関連銘柄が上昇。一方、原油価格の下落を受けてエネルギー株が下落。半導体銘柄は順調。エヌビディアが1.2%上昇。サンディスクが5.1%高、ウェスタンデジタルが1.6%高。引け後に四半期決算を発表したオラクルは、時間外取引で7%超上昇。

日経平均株価は776円高の5万5025円と続伸。6日以来3日ぶりに5万5000円台に乗せた。米オラクル株が前日の時間外取引で上昇。Ai・ハイテク関連株が買われた。原油先物相場の上昇が一服。過度な懸念が和らいだことも買い安心感につながったとの解釈。ただ日経平均の上げ幅は一時1400円を超えており失速感は否めない。TOPIXは続伸。東証プライムの売買代金は7兆2986億円。住友電、レーザーテクが上昇。TDK、オリンパスが下落。JDIやNTTの活況から大商い株専有率(先導株比率)は46.4%(前日37.8%)。

12日(木):

水曜のNY株式市場で主要3指数はマチマチの展開。イラン情勢を背景に終日不安定な動き。ハイテク系は堅調。オラクルが9.2%上昇。プライベートクレジット系は軟調。アレス・マネジメント、アポログローバルが下落。食品のキャンベルが7.1%安。2月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇。前月比では0.3%上昇。市場予想は0.3%上昇だった。コア指数は2.5%上昇。

日経平均株価は572円安の5万4452円と3日ぶりに反落。下落幅は一時1200円を超えた。原油高を通じたインフレ再燃や景気減速を懸念する売りが優勢。米国のプライベートクレジット(ノンバンク融資)を巡る不透明感もあり、金融株の下げも目立った。

ただ大引けにかけては下げ渋り。TOPIXは3日ぶりに反落。東証プライムの売買代金は7兆4071億円。任天堂、三菱重が上昇。アドテスト、トヨタが下落。空売り比率は44.6%(前日39.4%、3日ぶりに40%超。

13日(金):

木曜のNY株式市場は主要3指数がい​ずれも1%超下落。エネルギー株と一部のディフェンシブ銘柄​を除き、幅広い銘柄が​大きく値を下げた。イランに⁠よる石油タンカーへの​攻撃が相次いだことを受け​原油価格が1バレル=100ドルに迫る急騰。インフレ懸念を​さらに悪化させたため、​投資家は株式市場から退避し‌たとの解釈。VIX指数は26.80に上昇。

日経平均株価は633円安の5万3819円と続落。運用リスクを回避する目的の売りが優勢だった。指数寄与度が高い値がさの半導体関連銘柄などが軟調。日経平均の下げ幅は1100円を超える場面があった。TOPIXは続落。東証プライムの売買代金は7兆6314億円。レーザーテック、信越化学が上昇。トヨタ、アドバンテストが下落。

(2)欧米動向

2025年第4四​半期の米GDP改定値は年率換算で前期比0.7%増。

速報値の1.4%​増から下方修正。

市場予想を下回った。

25年第​3四半期は4.​4%増だった。

個人消費や企業投資、州や地方などの政府支出、輸出がい​ずれも下方修正。

(3)新興国動向

週間では上海総合が0.7%下​落した一方、CSI300は0.2%上昇した。

「イラン紛争で世​界的にボラティリティーが高まる中、中国株は相対的な底‌堅さ⁠を示し、アウトパフォームした」という声がある。

【展望】

【3月】(5勝5敗:勝率50%)

3月16日(月)米鉱工業生産、中国鉱工業生産、小売売上高、

        NVIDIA GTC 2026(エヌビディア最大のカンファレンス→19日)、3月最弱の日

3月17日(火)第3次産業活動指数、米FOMC(→18日)、独ZEW景況感、WBC決勝戦、変化日

3月18日(水)日銀金融政策決定会合(→19日)、貿易収支、米生産者物価指数、ECB理事会(→19日)、3月最強の日

3月19日(木)機械受注、鉱工業生産、日米首脳会談(予定)、米フィラデルフィア連銀景況感、EU首脳会議(→20日、ブリュッセル)、FTSE売買インパクト、新月

3月20日(金)春分の日で休場

3月21日(土)日本維新の会党大会

3月23日(月)景気一致指数、3連休明け株高アノマリー

3月24日(火)全国消費者物価指数、米製造業・サービス業PMI

3月25日(水)米耐久財受注、経常収支、輸入輸出物価指数、独Ifo景況感、

3月26日(木)企業向けサービス価格指数

3月27日(金)3月権利配当付き最終日、変化日

3月31日(火)東京都消費者物価指数、失業率、鉱工業生産、米CS住宅価格指数、CB消費者信頼感、JOLTS求人件数、日経平均売買インパクト、NTTドコモの3Gサービス終了

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