半値戻りでも目が血走らない

9日の日経平均は、寄り付き直後、静かに23000円乗せ。
いきなりバブル崩壊以降の半値戻りを達成した。
28年の時間をかけての壮大な展開。
それでも無感動・無関心などいうのは不思議なものの印象。
「半値戻しになれば市場参加者の目は血走り、殺気立ってくるハズ」と言っていたがそんな気配はない。
シラケと言うかなんというか。
両替ゲームも動きが少なくなって存在感が薄くなってきたが、株はそれ以上の存在感薄。
高揚感とか軒高、陶酔、至福、あるいは興奮、闘志。
血が騒ぐとか情熱を燃やす、胸が熱くなる。
なんて言葉とは縁遠くなってしまったのは株だけではないのだろうが・・・。
「どうにも止まらない」は神宮球場のだけの専売特許ではなかろうに。
 
日経平均が22000円に乗せたのが10月27日。
それからわずか8日で23000円。
21000円(10月13日)→22000円(10月27日)が10日。
20000円(9月19日)→21000円(10月13日)が20日。
19000円(4月25日)→20000円(6月2日)が25日。
1000円刻みの時間軸は短くなってきた。
 
2016年11月~12月の7週続伸記録に並んだのが先々週。
先週は、8週続伸で今週は9週続伸に挑戦している。
(アベノミクススタートの2012年11月~2013年2月の記録が12週続伸。
2400円上昇)。
 
興味深かったのは、忌み嫌われる数字が「666」だったという指摘。
なかなか上抜けなかった96年高値「22666円」。
確かに「6」の3連チャンだった。
リーマン・ショック後のS&P500の安値も666.79ポイント。
2009年3月6日のことだった。
日経平均の次の節目は23313円64銭(92年1月9日)も一気に上抜けた。
特に6が並んでいる訳でもなく、呪縛はなかったのだろう。
前引け段階ではバブル崩壊以降の高値(22985円)がはるか下に見える。

(櫻井)。

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