3日 米国▪︎欧州株式概況

〔米株式〕ダウ3日続落、403ドル安=中東情勢深刻化の懸念

3日のNYダウ工業株30種平均は3日続落し、終値は前日比403ドル51セント安の4万8501ドル27セントだった。

米国とイスラエルによるイラン攻撃長期化のシナリオが警戒され、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は3日、一時前日終値比9%高の1バレル=77.98ドルまで上昇。約8カ月ぶりの高値を付けた。原油高に伴うコスト増加や、インフレによる消費低迷が意識され、製造業を中心に幅広い銘柄に売りが広がった。

ダウ平均は一時1200ドルあまり下落したが、米原油先物相場が伸び悩んだことで次第に下げ幅を縮めた。

トランプ米大統領は3日、自身のSNSに「イランは対話を求めているが、『手遅れだ』と伝えた」と投稿した。トランプ氏は2日に軍事作戦について「どれだけ時間がかかっても問題ない」との考えを示した。地上部隊の派遣の可能性も否定していない。中東の緊迫した状況が長引くとの観測が広がっている。

原油高は米国経済を下押しする要因になるうえ、インフレの再燃につながれば米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動きにくくなるとの見方が株売りを誘った。

米原油先物相場は次第に上げ幅を縮めた。トランプ氏は3日午後のSNSへの投稿で、必要に応じて米海軍が中東からのエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡を通る船舶を護衛する考えを示した。イランの革命防衛隊は2日に同海峡を封鎖したと発表していた。

市場では「株式相場は下げ渋ったものの、イラン情勢を巡る先行きの不透明感は依然として強い」との指摘があった。「恐怖指数」とも呼ばれる米株の変動性指数(VIX)は不安心理が高まった状態とされる20を大きく上回る水準で推移した。

ダウ平均の構成銘柄ではキャタピラーやナイキ、ボーイングが下落した。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)とアムジェンも安かった。半面、IBMやセールスフォース、マイクロソフトが上昇した。

ナスダック総合株価指数は反落した。終値は前日比232.166ポイント(1.02%)安の2万2516.691だった。マイクロン・テクノロジーやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)といった半導体株が売られた。主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.5%下落した。

〔ロンドン株3日 続落〕

3日の英FTSE100種総合株価指数は続落し、前日比295.98ポイント(2.74%)安の1万0484.13で終えた。米国とイスラエル、イランによる交戦が続くなか、緊迫した状態が長期化するとの警戒感が出ている。

原油や天然ガスの生産・供給が停滞しかねないとの観測から、3日は原油などの先物価格が一段と上昇した。エネルギー価格の上昇がサービス価格など全般的な物価上昇に波及すれば、英景気回復の足を引っ張りかねないとの見方も投資家心理の重荷となった。英FTSE100種指数は2月末まで最高値を繰り返し更新していたとあって、利益確定などの売りも出やすい。

英HSBCホールディングスを含む金融や鉱業、消費関連、公益など幅広い業種・銘柄に売りが広がった。英FTSE100種指数を構成する100銘柄のうち、下落した銘柄は90を超えた。英石油大手BPと医療機器のスミス・アンド・ネフューが上昇。前日までに株価水準を切り下げていたインターコンチネンタル・ホテルズ・グループは3日も安く推移する場面が目立ったものの、取引終了にかけて持ち直した。

FTSE100の構成銘柄では、9割以上が沈んだ。品質検査会社インターテックが18.14%安、複合企業DCCが6.29%安、産金大手エンデバー・マイニングが6.15%安と下落をけん引。一方、医療機器大手スミス・アンド・ネフューは3.58%高、石油大手BPは1.06%高だった。

〔ドイツ株3日 続落〕

3日のドイツ株価指数(DAX)は3日続落し、前日比847.35ポイント(3.43%)安の2万3790.65で終えた。下落幅、下落率はともに2025年4月以来の大きさとなる。

中東で緊迫した状況が長期化するとの警戒感を背景に、原油や天然ガスの先物相場が前日からさらに上昇した。エネルギー以外の全般的な物価上昇につながれば、欧州景気回復の足を引っ張りかねないとの懸念につながった。

化粧品メーカーのバイヤスドルフが急落した。2日に2025年12月通期決算とあわせて公表した2026年通期の業績見通しが低調だと受け止められた。消費関連や金融、半導体のインフィニオンテクノロジーズを含め、ほぼ全面安となった。DAXを構成する40銘柄のうち、上昇したのはドイツ取引所のみだった。

DAXでは、香料大手シムライズが4.31%安、ヘルスケア大手フレゼニウスが3.76%安、エネルギー大手イーオンが3.70%安と売られた反面、医療機器のシーメンス・ヘルシニアーズは1.52%高、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが1.08%高と買われた。

欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は3日続落し、前日比3.46%安で終えた。

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