ストボ・キャスター座談会2017

木曜の日経平均株価は45円11銭安の22868円71銭と続落。
SQを控えた踏み上げ観測から468円高の23382円まで上昇した場面もあったが後場は急速に失速。
一時390円安の22522円まで下落して多少戻しての大引けとなった。
コールの売り方がヘッジ目的で先物を買う動きが前場の上昇を主導。
後場にはその反動で一時急落という解釈だ。
日中値幅は約850円。
ちょうど1年前はトランプショックで919円の下落となったことは記憶に新しい。
225先物は15万枚レベル。
1年前のトランプショック時26万枚に次ぐ大商いとなった。
TOPIX、JPX400も反落。
一本調子の上昇を信じられない心情関係者からは「ホッとした」という声が聞こえないではない。
「そもそも明確な材料のない株高だったこともあり、ここに来て利益確定売りが優勢」という格好だ。
一方で「年内最後のヘッジファンドの換金売りは11月中旬。
ここで押してから、年末年始まで明るい相場が続くパターンを続けて来ましたが、今年もそんなリズム」という指摘もある。
東証1部の売買代金は4兆9935億円とほぼ5兆円レベルまで拡大した。
みずほの売買高は2億5854億株まで増加したが限界値は5億株というのは覚えておいてよかろう。
値上がり銘柄数は858で全体の42.1%。
値下がり銘柄数は1111で全体の54.6%。
神戸鋼、ファーストリテ、東エレ、キーエンス、野村、ニチイ学館、ウィル、サンフロンティアが上昇。
日産自、JDI、ソニー、任天堂、ソフトバンク、N・フィールド、コロプラ、ルックが下落。 

「11月9日はやはり、救急車の日」というのはピッタリな表現。
上下850円超の振幅(昨年11月9日は1300円超の振幅)。
前場の段階で日経平均の日々線と25日移動平均線との乖離率が8%近くにまで拡大していたことも過熱感の醸成だったのだろう。
一気にボラティリティが上昇。
だから上昇幅を消したということだろう。
山より大きなイノシシは上昇局面でも登場しないものだ。
前日のNY市場は最高値。東京市場も次第に上げ幅を広げて23000円台を超で前引け前には468高。
後場は一転して一時390円安。
SQを控えてコールのの売り方がヘッジ目的で先物を買う動きが前場の上昇を主導。
後場にはその反動で一時急落。
大引けは小幅続落。
売買代金の4兆9935億円。
新高値447銘柄(前日298)は記録的だった。
11月第1週の海外投資家66週連続で買い越し。
買越額528億円で前の週の6703億円から大幅に縮小。
6週間の買越額の累計は2兆4871億円。
個人投資家は8週連続で売り越し。
売越額は1326億円で前週の5951億円からは減少。
SQを通過してからは上昇してきたのが9月以降の相場。
そこに期待したい週末。

ストボフォーラム2017【キャスター座談会 第1部「年度後半の相場観」】
9月30日、日経ホールで開催されたストボフォーラム2017「キャスター座談会第1部」
テーマ:「年度後半の相場観」
出 演:岩本 秀雄/中村 鋭介/今野 浩明/櫻井 英明/福永 博之/鈴木 一之/中嶋 健吉/松下 律 

【キャスター座談会 第2部「厄介な人々、事々とどうつきあう?」】
テーマ:「厄介な人々、事々とどうつきあう?」
出 演:岩本 秀雄/櫻井 英明/福永 博之/鈴木 一之/中嶋 健吉/松下 律

(兜町カタリスト櫻井)

株ちゃんofficial xはこちら!
目次