316円安と続落。米株安、中東情勢を受け先物主導で大幅安

10日午前の日経平均株価は続落した。前場終値は前日比316円65銭安の2万2552円06銭だった。

前日米国株市場での法人税制改革への不透明感や中東情勢の先行き不透明感を背景に9日の米株式相場が大幅安となり、グローバルで運用する投資家が日本株に売りを出した。
前日に相場が乱高下したことを受け、投資家のリスク許容度が低下していることも目先の利益確定売りを促した。

オプション11月物の特別清算指数(SQ)算出に絡む朝方の売買が売り越しだったのも相場の重荷だった。売買代金はオプションSQの絡みもあり1兆9000億円台まで増加した。

JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はそれぞれ続落した。

午前の取引終了時点の東証1部の売買代金は概算で1兆9416億円、売買高は10億1060万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1545と、全体の約8割を占めた。値上がりは430、変わらずは59銘柄だった。

個別では、ソフトバンクやファナック、キーエンス、KDDIなどの値がさ株の下げが大きく、任天堂も売られた。
2017年4~9月期に特別損失を計上した大日印が大幅に売られ、17年12月期の業績予想を下方修正したブリヂストンも大幅安となった。

半面、近鉄エクスプレスが2018年3月期の第2四半期累計連結決算が大幅な増収増益で、併せて通期の業績予想も上方修正しストップ高。原油高で国際石開帝石が上げた。
4~9月期決算で増益を発表した丸井Gも高かった。安川電機、日本電産なども堅調な動き。コスモエネルギーホールディングス、SUMCOも買われた。

東証2部指数は前日比84.94ポイント安の6762.22ポイントと続落した。
値上がり銘柄数は171、値下がり銘柄数は283となった。
 
個別では、ヨネックス、リード、フライトホールディングス、ジオスターなど6銘柄が年初来安値を更新した。東芝、アサヒ衛陶、ユニバンスも売られた。
半面、ニチリン、カンロ、旭コンクリート工業など10銘柄が年初来高値を更新した。ぷらっとホーム、セブンシーズホールディングスが買われた。

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