6日 米国▪︎欧州株式概況

〔米株式〕初の5万ドル台=史上最高値、ハイテク株に買い戻し

6日のNYダウ工業株30種平均は大幅反発し、終値は前日比1206ドル95セント高の5万0115ドル67セントだった。4週間ぶりに最高値を更新し、初めて節目の5万ドル台に乗せた。今週下げが目立っていたソフトウエア株の売りが一服したことなどで投資家心理が改善し、半導体株などを中心に買いが広がった。

ダウが終値で4万ドル台を初めて付けたのは2024年5月。トランプ米政権発足後の大型減税や政府の規制緩和志向は株価を下支えした。さらにハイテク企業による人工知能(AI)関連投資への期待感は追い風となってきた。

ダウ平均は1日の上げ幅としては2025年4月9日以来の大きさとなった。週間では1200ドルあまり上昇し、上げ幅は昨年11月下旬以来の大きさだった。

人工知能(AI)が業務用ソフトを代替するといった見方から前日にかけて速いペースで下落していたソフトウエア関連株の売りにいったん歯止めがかかった。今週は暗号資産(仮想通貨)相場の急落も投資家のリスク回避姿勢につながっていたが、代表的な仮想通貨のビットコイン価格は米東部時間5日夜の6万ドル近辺から6日は7万ドル前後まで持ち直した。

「信用取引の持ち高を手じまうための売りなどが膨らんだ前日までの下げは行き過ぎだった」との声があった。「恐怖指数」とも呼ばれる米国株の変動性指数(VIX)は前日の21台から17台に低下し、不安心理が高まった状態とされる20を下回った。

半導体関連の物色が活発だった。ソフトウエアから売りが波及するかたちで今週は半導体株も軟調に推移していたため、押し目買いの好機と受け止められた。アマゾン・ドット・コムやアルファベットが前日までに設備投資を大幅に積み増す計画を明らかにし、半導体や半導体製造装置の需要が拡大するとの見方が意識された。

ダウ平均ではエヌビディアが8%近く上昇した。ダウ平均の構成銘柄以外ではブロードコムやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)、ラムリサーチなどの上昇が目立った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は5%超上昇した。

米経済指標の改善も好感された。ミシガン大学が6日に公表した2月の米消費者態度指数が57.3と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(55.0)を上回った。1年先の予想インフレ率は3.5%と前月(4.0%)から低下した。

5日発表の雇用関連指標が失業増などを示したことで労働市場の先行きへの不透明感が再燃していた。過度の景気懸念が薄れるとともに米連邦準備理事会(FRB)が利下げをしやすい環境にあると受け止められた。

そのほかのダウ平均の構成銘柄ではキャタピラーが約7%高だった。スリーエム(3M)やJPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスの上昇も目立った。一方、アマゾンは5%あまり下げた。5日夕発表の四半期決算で1株利益が市場予想に届かず、設備投資拡大も懸念された。ベライゾン・コミュニケーションズも売られた。

ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発した。終値は前日比490.627ポイント高の2万3031.213だった。テスラの上げが目立った。ビッグデータ分析のパランティア・テクノロジーズも高い。

ソフトウエア銘柄を中心に組み入れた上場投資信託(ETF)「iシェアーズ拡大テクノロジー・ソフトウエアセクター」は3%超上昇した。

S&P500種株価指数は4営業日ぶりに反発し、前日比133.90高の6932.30で終えた。昨年末比で再び上昇に転じた。

〔ロンドン株6日 反発〕

6日の英FTSE100種総合株価指数は反発し、前日比60.53ポイント(0.58%)高の1万0369.75で終えた。大型株を中心に持ち高調整などの買いが入った。指数は前日比下げて始まったものの、原油先物の値上がりを受けた石油株への買いも支えに上昇に転じた。

銀行株が上げたほか、通信、鉱業に買いが優勢だった。石油株も買われた。米国とイランは6日、イランの核問題をめぐる高官協議をオマーンで開いた。イランは米国との核協議を継続する方針を示すと伝わるが、原油供給への影響を含め投資家の警戒は根強く、原油先物の相場を押し上げた。

人工知能(AI)の浸透が業績の脅威になりかねないとの警戒感からソフトウエア開発のセージ・グループ、情報関連サービスのRELX、英ロンドン証券取引所グループ(LSEG)は再び売られた。不動産関連に売りが優勢だった。

FTSEの構成銘柄では、高級衣料のバーバリーが5.17%高、航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が4.33%高、産金大手フレスニロが3.88%高と相場をけん引。一方、さえない業績見通しを発表した産業・エネルギー会社のメトレン・エナジー・アンド・メタルズは20.27%安と急落し、信用リスク管理サービス会社エクスペリアンは4.65%安、情報サービス会社RELXも4.62%安と売り込まれた。

〔ドイツ株6日 反発〕

6日のドイツ株価指数(DAX)は4日ぶりに反発し、前日比230.40ポイント高の2万4721.46で終えた。時価総額の大きい銘柄を中心に持ち高調整の買いが入った。6日の米国株相場の上昇も投資家心理の支えとなった。

銀行・保険株も上昇した。半面、自動車や化学の関連銘柄に売りが優勢だった。

DAXでは、エネルギー大手シーメンス・エナジーが4.22%高、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズが2.47%高、総合電機大手シーメンスが2.45%高と上昇。半面、医療機器のシーメンス・ヘルシニアーズは2.82%安、通販大手ザランドは2.25%安、化学大手BASFは1.87%安で取引を終えた。

欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は反発し、前日比0.43%高で終えた。2025年12月期の業績が市場予想を上回ったインフラ運営大手の仏バンシが大幅高。仏トタルエナジーズ、電機大手シュナイダー・エレクトリックが上げた。

自動車大手の欧州ステランティスは前日比25%安で終えた。電気自動車(EV)戦略の転換により多額の損失を計上すると公表したことが響いた。

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